2018年10月5日金曜日

「そういうふうにできている」

さくらももこさんの本を初めて読んでみてびっくり!!

ちびまるこちゃんのアニメのイメージしか無かったので、こんなに文章が素晴らしく上手で、面白可笑しかったなんて!
しかも精神世界について、ここまで深い洞察力をもって書かれていたとは!!

『そういうふうにできている』は、さくらももこさんご本人の妊娠~出産後までの記録です(^o^)
下は帝王切開の手術の際に気付いたという、脳と心と魂の関係について♪


脳と心と魂とは、全部別々のものであるというのが私なりの結論である。
三つとも別々なのだが、非常に密接につながっているので混同してしまったり、何が何だかわからなくなってしまいがちだったのだ。 
まず、魂と呼ぶものだが、これは“意識”と言い換えた方がこの場での説明がしやすい。
魂でも意識でも或いはエネルギーでもでも、本質的には同じだという事もわかったのだが、“魂”という言葉は何となく『大和魂等』のように根性や変な熱が入ってしまう恐れがあるし、エネルギーやという言葉もやや使いにくいので一応“意識”という言葉を選んで話を進めてゆくことにする。 
この“意識”こそ、私は本来の自分そのものだと思う。…
“意識”とは、自分の根本のピュアなエネルギーの波動なのだ。 
私は手術開始からほどなく、自分が肉体とは別のエネルギーの波動である事を実感としてとらえていた。
それはただゆるやかで静かで心地よく、宇宙空間を漂っているようであった。 
この“意識”エネルギーが、地球に降りてきて他の者と交流する時に必要なのが肉体である。 
肉体全体が、“意識”の乗り物としてうまくシステム化されて作られている機械であり、その中でも“脳”という部品は、「感情表現」「情報を交換する際の言語駆使」「肉体の様々な器官への命令」等をとり行うコンピューターシステムなのだ。 
肉体と“意識”は別々だが密接につながっている――この事は昔からよく言い伝えられている事だが、実感したのは初めてであった。 
では、“心”とは何か。…今回の発見で一番面白いところがここである。 
“心”に実体はなかったのだ。“脳”は肉体の一部であり、“意識”はエネルギーだ。
だが“心”は実存するものではない。“心”とは、状態のことだったのである。 
“意識”が、肉体の一部品である“脳”を使い言語で思考したり感情や情報を伝達したりしてこの世で生活してゆくという、その“意識”が脳を使用している状態”が“心”なのである。 
だから、この手術で麻酔が効いて、“脳”のコンピュータシステムが休止した際に言語が止み、“意識”だけがあからさまになったのだ。
局部麻酔ですら私の場合は“脳”の機能は少し止まったが、全身麻酔でなかったからこそ、“意識”のみになった状態を把握できる位には半覚醒していられたのだ。…  
~さくらももこ著『そういうふうにできている』より~

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