篠田桃紅(しのだとうこう)さんの本、『103歳になってわかったこと』より。
共感した言葉Part 2です♪
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先日、私の若い友人が、かつて、二人の同級生を自殺で失ったことを、打ち明けてきました。…
若い友人は、同級生がなぜ自殺しなくてはならなかったのか、自分になにかできたのではないかと、積年、そのことが心の底にある様子でした。
私は、納得しようとするのは、あなたの思い上がりです、と言いました。
人というものは、納得できないことのほうが多い。
自分たちの知恵では、わからないことのほうがずっと多い、と長く生きてきた年の功で教えました。
ですから、なぜ自殺したのか誰にもわからない、と。
人というのは不思議な生き物、かんたんに割り切れるものではないと私は思っています。
とても偉いものでもないし、そう愚かなものでもないとは思いますが、不思議な生き物です。
人というものが、どういうものであるか、わからないから、文学、芸術、哲学、さまざまな活動をして、人は模索しているのです。
なんでこんなことをやるのだろう、ということを一生懸命にやっているのです。…
人はみな、なにかにすがっていたい、どこかによりかかるものがほしい。
その一役を買ってくれるのが、なにかに夢中になることだと思います。
そして、芸術、スポーツ、宗教など、さまざまなものを生み出しているのだと思います。
~篠田桃紅『103歳になってわかったこと』 ~
写真:2016.1.9「SWITCHインタビュー達人達 日野原重明×篠田桃紅」より |
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