タイトルは「どうか、お静かに 公立図書館ウラ話」(スコット・ダグラス著、文芸社)。
その名の通り、アメリカはディズニーランドで有名なカリフォルニア州、アナハイムにある公立図書館が舞台の本です。
* * * * * * * *
大学で文学を専攻し、本や文学を愛してやまない青年スコット(著者自身)は、ある日、目にした求人広告「本が好きですか?」につられて図書館で働き始めます。しかし、そこに待っていたのは理想と現実のギャップ(*_*;
司書はカウンターの内側で静かに本を読んでいるだけ…
…なんていう夢はどこにもなかったのです(>_<)
初日からどん底に突き落とされますが、その後、館内で繰り広げられる様々なスタッフや利用者とのやりとり&ドタバタ体験を1つずつクリアしながら、「図書館には“本”だけではない別の“何か”がある」ことを学んでいきます(^_^)
図書館で起こるとんでもない出来事が、主人公スコットの目を通して冷静かつ客観的に描かれているのがなんとも可笑しく、笑いあり、感動あり、毒舌あり、真面目に考えさせられる部分あり…と読んでいる私達の心に色んな感情の波が押し寄せます。
そして最後にスコットは…?!(…続きはお楽しみ♪)
* * * * * * * *
各章の途中にCMタイムとして、プチ情報〈図書館トリビア〉があったり、章の見出しが図書カード(分類番号付き)になっているのも面白く、著者スコット(&訳者!?)の“図書館オタク”ぶりが垣間見れます(^_-)
そして、翻訳本の表紙カバーや図書カード(上)のデザインは、なんと訳者のvinrougeさんご本人が手がけていらっしゃいます(翻訳家 兼 グラフィックデザイナーでもあり)。
実はこの小説、以前、図書館で働き始めた私にvinrougeさんが偶然N.Y.で見つけ、薦めてくれたものでした。
もちろん英書。
("Quiet, Please: Dispatches from a Public Librarian")
けれど当時は新しい仕事に慣れるのに大変で、とても洋書を読む時間とパワーも無く…
そんな私にvinrougeさんが少しずつ訳して手渡してくれたのがきっかけです。(なんと親切な…(; ;))
読んでみて本当に驚きました!!
国は違えど似たような状況で、全く同じ気持ちを抱えている人がいたんだと。。。(@_@;)
この本に支えられ、なんとか今でも微力ながら図書館で働けている私。
当時、この本に出会わなければ辞めていたかもしれない…そんな大切な本です♡
その後、これはぜひ出版してみたら?!という話になり、私も心を改め、一緒に原書を読み直して翻訳のチェックを手伝ったり、二人で図書館を偵察がてら調べものに行ったり…と、とても良い思い出です。
という訳で、数年の月日を経てようやく皆さまに本書をお伝えできる時が来ました!
読書の秋、もしご興味ありましたら、ぜひ手にとって頂けたら嬉しいです♪
図書館という職場に限らず、「仕事とは…?」という意味で共感できる部分が多々あると思います。
またご購入頂かなくとも、お近くの公共図書館で「購入希望(予約希望)」を出して頂ければ、図書館が検討後に買ってくれます。
なおかつ多くの方も読めて一石二鳥(*^^)v
訳者のvinrougeさんへ直接コメントされたい方はこちらのブログまで。。。
http://bookcooklooknook.blogspot.jp/2011/08/blog-post_10.html
また、vinrougeさんは最新の洋楽&邦楽を翻訳するブログでもご活躍されており、若者に大人気!1週間に3千件ものアクセスがあるそうです♬
http://lyricandrhyme.blogspot.jp/
☆なんイチオシはCNBLUEというK-POPグループのBlue Skyという歌♪
http://lyricandrhyme.blogspot.jp/2012/09/cnblue-blue-sky.html )
本日は嬉しいお知らせでした(^_^)/