2018年7月16日月曜日

OSHOさんの言葉②

インドの宗教家・思想家、OSHOさん(1931-1990)の講話集、「Intuition」(直観)より。
OSHOさんの言葉に共感!


*  *  *  *  *
私はあなた方にこの話を聞いてほしい。
きっと役に立つだろう。
「動物学校」と呼ばれている物語だ。 
動物たちがある日、森の中に集まって、学校を始めることにした。
そこにはウサギ、鳥、リス、魚、ウナギがいた。
そして彼らは理事会を作った。  
ウサギはランニングを教材にするべきだと主張した。
鳥は飛翔を教科にするべきだと主張した。
魚は水泳を教科にしなければいけないと主張した。
そして、リスは垂直木登りは絶対に教科に必要だと主張した。 
彼らはこれらのことをすべて一緒にし、教科案内を書いた。
それから、彼らはすべての動物がすべての教科をとるようにと主張した。 
ウサギはランニングでAを取ったが、垂直木登りは彼にとって実に問題だった。
彼は後ろ向きに落ち続けた。間もなく、彼は脳損傷のようになり、もはや走ることができなくなった。
自分がランニングでAを取る代わりにCを取り、もちろん、垂直木登りでは常にFを取ることに、彼はやっと気が付いた。 
鳥は飛翔ではとても美しかったが、土に穴を掘ることとなると、あまりうまくできなかった。
彼はくちばしと翼を何回も折った。
間もなく、穴掘りでFを取ると同時に、飛翔でもCを取るようになった。
そして、垂直木登りでも悲惨な時間を過ごした。  
最終的に、クラスの総代になった動物は、すべてを中途半端に行ったウナギだった。
しかし、教育者はみな幸せだった。全員がすべての学科を取ったからだ。
そして、これは「広範な基礎を持つ教育」と呼ばれた。
私たちはこの話を笑うが、これは今のありようだ。
あなたに起こったことなのだ。 
私たちは実は、すべての人を他のすべての人と同じようにしようとしている。
そして、すべての人の自分自身でいる可能性を破壊しているのだ。…
全く新しい種類の教育が世界中で必要なのだ。…
誰一人として、他の誰かと同じではなく、それぞれにユニークだ――それが英知の本質だ――そして、それぞれは比べることができない。
あなた自身を誰かと比較してはいけない。
どうやって比較できるのだろうか?
あなたはあなたであり、他の人は他の人なのだ。
あなたたちは同じではなく、だから比較するのは不可能なのだ。

しかし私たちは比較するように教えられてきた。
そして、私たちはずっと比較してきている。
直接的に、間接的に、意識的に、無意識的に、私たちは比較の中で生きている。
そしてもしあなたが比較すると、あなたはあなた自身を全く尊敬しなくなる。… 
そして比較し続けると、あなたは悩み続ける。
何億という人がいるのだ。
あなたは自分の比較によって、押しつぶされるだろう。…

悩むのを止めなさい。重荷を下ろしなさい。全てを横にどけなさい。
あなたの無邪気さを、子供時代を取り戻し、回復しなさい。…
あなたは他の人によって教えられてきた――それはtuition(授業)だ。
あなたが教えられず、あなたの中で花開くもの、それがintuition(直観)なのだ。…
あなたはどこへもゆく必要はなく、あなた自身の内側へとゆく必要があるだけだ。
~「Intuition」, OSHO著(山川絋矢+山川亜希子訳)より~