2013年12月10日火曜日

T ... 極上の一曲 ♫

最近、東方神起の歌に目覚めました(*^_^*)
彼らの芸術性の高さには驚くばかりです。

特に"Love in the Ice "という歌。
歌詞もメロディーもハモリも本当に素晴らしい☆
彼らの歌に心癒され、救われる人は多いのではないでしょうか?

今はメンバー2人で活動していますが、こちらはまだ5人だった頃の歌です♪♪♪♪♪

~ YouTube ~
https://www.youtube.com/watch?v=GncJNlHDmv4
Love in the Ice 
(作詞:RYOUJI SONODA 作曲:DAISUKE SUZUKI 2007)            
冷たいその手 君のせいじゃない
幼き日々負った 傷抱え
誰かを愛すること 恐れてるの
言葉の裏側 背を向けて
抱きしめた心が 氷のように そっと溶けだす 
誰もが誰かに愛される為に
この世に命を煌(きらめ)かせるのさ
それがもしも僕なら もう一度君の心を
永遠(とわ)の優しさで 暖めるよ・・・
運命の悪戯 (心を痛めても)
その涙の先には
ひとすじの光が (闇の中舞い降りて)
僕らは気付くさ
苦しいほどに強く 感じあえる 人の温もり
誰もが持ってる哀しみや孤独
癒してもらえる場所探している
SO・・・君にはその場所が ここにあるさ 恐れないで
もう迷わないで 僕が守る
切ないほど (my heart) 美しい 
愛だから (Don't be afraid)
(はかな)いほど (Let you know my love) 麗(うるわ)しい 
この時を・・・(You know... Let you know my love) 
誰もが誰かに愛される為に
この世に命を煌(きらめ)かせるのさ
それがもしも僕なら もう一度君の心を
永遠(とわ)の優しさで 暖めるよ・・・


この歌はもともと日本向けに発売されたアルバム「T」(2008.1)に収録。
その後、メンバーの一人(チャンミン)が日本語の歌詞の雰囲気を壊さないよう韓国語で作詞したそう。
韓国語バージョンは「第4集 呪文(MIROTIC)」(2008.12)に入っています(^^♪



2013年11月26日火曜日

ふたつの手

クリスマスまであと一ヶ月ですね

女優オードリー・ヘップバーン(1929-93)にとって人生最後のクリスマスイブ、二人の息子さんたちにあるお気に入りの詩の一部を朗読してあげたそうです。

それがサム・レヴェンソン(教師・作家・俳優)の「ときの試練によって磨かれる美」という詩。 
オードリーの長男ショーンさんの本の中に綴られています。

(写真: NHK Eテレ 「グレーテルのかまど」 2013.5.10)
*  *  *  *  *

「ときの試練によって磨かれる美」
サム・レヴェンソン
魅力的な唇になるために、やさしい言葉を話しなさい。

愛らしい目を持つために、人のよいところを探しなさい。

おなかをすかせた人に食べ物を分けてあげれば、身体はほっそりするよ。

1日1回子どもが指で梳いてくれれば、髪はつややかになる。

決してひとりでは歩いていないことを知っていれば、弾んだ足取りで歩けるはず。

おまえの未来のために伝統を残しておこう。

愛情をこめた人のやさしい慈しみは、けっして失われることがない。

物は壊れたらおしまいだけど、人は転んでも立ち上がり、失敗してもやり直し、生まれ変わり、前を向いて何回でも何回でも何回でもあらたに始めることができる。

どんな人も拒絶してはいけないよ。

助けがほしいとき、必ず誰かが手を差し伸べてくれることを覚えておきなさい。

大きくなればきっと自分にもふたつの手があることを発見するだろう。 
ひとつの手は自分を支えるため。 もうひとつの手は誰かを助けるため。 
おまえの「すばらしき日々」はこれから始まる。

どうかたくさんのすばらしき日々を味わえるように。 
『AUDREY HEPBURN―母、オードリーのこと 』 p.218-9
(ショーン ヘップバーン・フェラー、竹書房、2004)


~TBS 「世界ふしぎ発見! 没後20年 オードリー・ヘップバーン 二つの手」(2013.10.12)より~

2013年11月6日水曜日

「思い通りにいかないから人生は面白い」

“人生は「想定外」が当たり前なのに、なぜ人は「思い通りにいかない」と嘆くのか——” 
今年82歳を迎え、なお精力的に執筆活動を続ける作家の曽野綾子さん。

戦争体験、アフリカへの援助活動など…世界のどん底を見てきたからこそ小さな枠に捉われない。

曽野さんの素晴らしさは、なんといってもこの人並み優れたプラス思考にあるように思います(^◇^)

*   *   *   *   *

どんな時代にも、どんな個人にも、思いがけないことは必ず起こります。
ある程度年をとった人なら、「こんなはずでなかった」ということを、二つや三つは抱えているはずです。
それは、お気の毒だ、というより、人間の運命はみんなそうなんですね。 
…実に、人生は次の瞬間、何が起きるかわかりません。

闇がなければ、光がわからない。人生も、それと同じかもしれません。
幸福というものは、なかなか実態がわからないけれど、不幸がわかると、幸福がわかるでしょう。
だから、不幸というのも、決して悪いものではないんですね。

荒っぽい言い方ですが、幸福を感じる能力は、不幸の中でしか養われない
運命や絶望をしっかりと見据えないと、希望というものの本質も輝きもわからないのだろうと思います。

もちろん、不幸はできるだけ避けたいし、病気や貧困はすべて解決する方向へ努力すべきです。
しかし、人間は幸福からも不幸からも学ぶことができるんですね。 
病気、失恋、受験に失敗すること、勤め先の倒産、親との死別、離婚、親しい人から激しい裏切りにあうこと……などを耐え抜いた人というのは、必ず強く深くなっています。

そして、望ましくなかった経験がむしろ個性となって、その人を静かに輝かせているのです。
人は苦しみの中からしか、ほんとうの自分を発見しない、という気さえします。

「ワンダーフル」という英語は、「すばらしい」とか「すてき」とか訳されていますが、これは「フル・オブ・ワンダー」、つまり「驚きに満ちている」という意味なんですね。

人生がすばらしいのは、予想通りにことが進んだからではなくて、むしろ予想されないことの連続だからこそ、すばらしい 
意図しなかったことではあるけれど、それなりに意味があったのだ、ということを発見できたら、その人は、「人生はすばらしい」と言える成功者なんです。
~『思い通りにいかないから人生は面白い』(三笠書房、2013)~

2013年10月19日土曜日

「食べるなら、どっち! ?」

以前から気になっていた食品添加物。
でも、裏の表示を見てもいまいちよく分からず…(゜.゜)???

そこで、この本を読んでみました。
『食べるなら、どっち! ? 不安食品見極めガイド』 (渡辺雄二、Sanctuary books、2013)


実際にスーパーでよく見かける食品と実際の内容表示、注意点などが写真入りで載っています。

同じような商品でも添加物の内容がまったく違うのにびっくり(+o+)!
値段もほとんど変わらず…

それならば、体に優しいものを選びたいですよね♡
毎日口にするものであればなおさら。

今まで価格の安い方…と何も考えずに選んでいた自分に反省です(*_*;

あまり神経質になりすぎるのも良くないですが、
われわれ消費者が添加物についての正しい知識を持つことは必要!だと今回痛感しました。

添加物といっても、中には自然の植物から抽出されたものなど…問題ないものもあります✿

また、以前は合成添加物が使われていた商品でも今では入っていなかったり…と、最近ではメーカー側の意識も変わりつつあるようです(^_^)v すばらしい!!

店頭でも「化学調味料無添加 ・ ~剤不使用」表示のものを見かけるようになりました。
嬉しい限りですね~(^^♪

~カラメル色素、増粘剤、化学調味料、甘味料なしの調味料類~
~イーストフード・乳化剤なしの食パン~
~消泡剤なしのお豆腐~
食欲の秋、朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」も始まったことですし、身の周りのについて今いちど見直してみるのもよいかもしれません(*^_^*)


2013年10月1日火曜日

「今できることをやればいい」

9月23日、心不全のため87歳で亡くなられた天台宗僧侶の酒井雄哉(ゆうさい)さん。

7年をかけて通算1000日間、山の中を歩きながら修行するという荒行の「千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)」を2度も達成!!
大阿闍梨(だいあじゃり)」(弟子たちの規範となる師匠の僧侶)という尊称を与えられました。

ちょうど先週、その酒井さんの『今できることをやればいい』という本を読んでいたので、ご冥福をお祈りしながら内容を少しご紹介したいと思います。

酒井さんの言葉は「大阿闍梨」という難しそうな尊称とは正反対でとっても親しみのこもった文章♡
まるで自分たちのお祖父さんが話してくれているような優しい語り口が印象的でした(*^_^*)


*  *  *  *  *
人生を生きていくうえでは、自分をよく知ることがとても大事なんだよ。
…どんな問題でも、答えは自分で見つけなければならないんだ。

そうは言っても、道に迷っている人や、自信がない人は、なにをどうしたらいいのかわからず、失敗が怖くて、なにもせずに頭の中で考えてばかりいるかもしれない。 
そんなときは、なんでもいいから自分のできることを、できる範囲内でやり続けていけばいいんだよ。
続けていくうちに、自分にできることや、合っているものがわかってくる。
 
無理して、なんでもできるようにしようとすると、自分の領分を超えて、もともと合っていたピントが狂い、大切なものや自分自身を見失ってしまうんだ。

もちろん、人間だからつらいときもあるし、大変なときもあるかもしれない。
だけど、そういうのは人生の副産物なんだよ。
 
…自分をしっかり持っていれば、相手のペースに巻き込まれずに、自分を保っていられる。
状況をコントロールできるんだ。
 
苦手な人がいても、相手の態度や心模様に対して、こだわりを持たずに、普通の人と会話するように話していればいいんだ。
相手が変な目で見ようと、嫌な顔をしようと、それは相手の勝手だからね。
 
人間は感情で動く面もあるから、そう簡単にはできないかもしれないけど、相手になるべくこだわりを持たないことが大切なんだ。過去の言動も含めてね。
 
…相手の機嫌が悪いからといって、相手と同じように状況に振り回されてしまうと、自分も嫌な気分になるからね。
 
そういうときは、どんな間柄でも、ちょっと時間を置くためにスッと離れればいい。
たとえ仲良くできなくても、ケンカしても、結局、人間は一人で生まれてきて一人で死ぬんだから、そんなに落ち込むこともないんだよ。…
 
どうしても嫌だったら、自分から去っていけばいい。それは「逃げ」ではなく、「自分はこうすれば一番幸せに生活できるんじゃないかな」と、観点を変えて行動するということ。
 
相手や状況にこだわらず、自分で幸せのほうへ歩いていく考えを持っていればいいんだよ。
どんなときでも、まわりをコントロールしようとせず、自分に合った行動をしていけば、道が開けると思うし、毎日幸せに暮らせると思うよ。
~「はじめに」より~
*  *  *  *  *

さらに、「死」について酒井さんはこんなことも・・・

地球が誕生してからの四十六億年の歴史から見たら、人間の人生なんて、ほんのちょっとだからね。 
「またどこかで生まれ変わる」と思えば、「ちょっとこの世を留守にしますわ」という感じでいいんじゃないの(笑)。 
みんなに、「また帰ってくるから、ちょっと留守番頼みますよ~」という感じでね。 
それで、静かに息を引き取っていけばいいんじゃないかな。
~「死ぬことを怖がる必要はないんだよ」~

さすがに心の大きな人はスケールが違う!
ついつい微笑ましくなったなんでした(^_^)


2013年9月17日火曜日

“1冊の本が世界を変える”

またまた新聞記事ですが、、、
同じ一人の女性として、また図書館員として、マララさんの言葉はどうしても見逃せません( ..)φメモメモ

*  *   *  *  *
【マララさん、英の図書館で演説】

~2013.9.4(水)  朝日新聞(夕刊)~

パキスタンで昨秋、女子教育の権利を訴えて武装勢力に頭を撃たれたマララ・ユスフザイさん(16)が3日、居住する英中部バーミンガム市で「世界を平和にするのは教育だ」と演説。
内戦が続くシリアの和平のために「大きな声をあげよう」と呼びかけた。

公立図書館の開館式に出席したマララさんは、銃撃テロに遭った自身の境遇に触れ、「ペンと本がテロを打ち負かす武器だ」と強調。
「読書と知識と教育が、世界平和を創出する唯一の方法だと心から信じている」と語りかけた。

また、貧困や児童労働が原因で学校に行けない子どもが世界には大勢いるとして、「彼らが本を読み、学校に行けるように声をあげ、行動しよう」と指摘。

「1冊の本、1本のペン、1人の子ども、1人の先生でさえ、世界を変えられることを忘れてはいけない」と訴えた。

マララさんは昨年10月、反政府武装勢力パキスタン・タリバーン運動(TTP)に銃撃された後、搬送先のバーミンガムの病院で手術を受け、奇跡的に回復。同市の女子校に通っている。

*  *   *  *  *

驚異的な精神力を秘め持つマララさん。
今は元気に学校にも通っているようで良かったです(^^♪

16才とは思えない勇気と発言に、私たち大人も見習わなくては!といつも考えさせられます。

学校に行けること、本が読めることが当たり前になっている日本。
もっと世界に目を向けていかないといけませんね(^o^)丿

2013年9月3日火曜日

マオリ族の「マナ」♡

ニュージーランドの先住民、マオリ族が大切にしてきたある「価値観」とは・・・

*  *  *  *  *  
先住民の「マナ」の教え ~物差しは徳や品格の高さ~

アーティストプロデューサー 四角(よすみ) 大輔
(プロフィール:http://www.lakeedgenomad.com/profile.html
ニュージーランドに西洋人が貨幣制度を持ち込む以前、先住民のマオリ族の間で流通していたのは、「おカネ」ではなく、ある「価値観」だった。

それは「マナ(Mana)」と呼ばれ、英語には該当する言葉がない。
森に立つ我が家の隣人で、マオリ族の末裔(まつえい)という方が、そう教えてくれた。

人は最大級のマナを持って生まれ、不徳や罪を犯せばマナを失うが、善行により「与える」ことで、マナは高まる。

ぼくは、人は誰かから感謝されるたびにマナを受けとっているのだ、と解釈している。
マオリ族は、カネやモノのためでなく、マナを高めるために生きてきたという。

翻って日本。アベノミクスによる経済効果が追い風となり、参議院は自民党が圧勝した。
世界に目を転じれば、ほとんどの先進国で金融緩和が行われる一方で、大量生産・大量消費の国アメリカの象徴でもある、クルマ産業の街、デトロイト市が財政破綻した。

規律や品性をかなぐり捨てて、貨幣の流通量を増やし続ければ、いずれ崩壊するのは歴史が証明している。
永遠の経済成長を求めても、有限の地球が耐えられないことは明白だ。
でもいまだに多くの人が「経済成長=善」という破壊的な仕組みを盲信し、必要以上のカネを奪い合っている。

人類の向かうべき持続可能な社会への方向転換や価値観のリセットは、いまや急務だ。
そのヒントが「マナの思想」にあると思う。 
マナを日本語にすると「徳」「品格」に近い。
こうした、本来誰もが大切にしてきたはずの気高さ、人類の根底に流れる本質的な美意識こそが、これからの人類のめざすべき方向になるはずだとぼくは信じている。
 (2013.8.3  朝日新聞  be  「ねらえ!トレンド」)  

 *  *  *  *  *  
去年のクリスマス・イヴのこと☆
体調を崩して寝ていたら、「この世の通貨が“お金”でなく“愛”に変わる!」 という夢を見ました♡

きっとこれは何千年後かにやって来る未来の姿? 予知夢…?! と思って喜んでいたのですが、このコラムを読んでびっくり!
もしかしたら前世の記憶?! だったのかもしれません(#^.^#)

でもよくよく考えてみたら、これは太古の昔から現在、そして遠い未来まで本当は脈々と続く真理なのでは…? と思いました。

つまり、たとえ現代の通貨が「おカネ」であっても、買いたいモノの中に「マナ」を感じるからこそ、私たちは「おカネ」を払っているのではないでしょうか。

だから商品にしてもサービスにしても、売り手が買い手を想い「マナ」を込めれば消費者は自然に集まってくる。
「おカネ」は後からついてくるもののような気がします。

今の時代は「光と影」、「善と悪」のように、「マナとおカネ」もどちらか一方だけではダメ…というような表裏一体なものなのかもしれません。

けれど、このコラムの著者、四角(よすみ)さんがおっしゃるように、これからはまた目に見えないものが重んじられる時代に戻っていくのでは…(単なる摩訶不思議なものという意味ではなく、生活の一部として)と思っています。

去年出たマッキー(槇原敬之さん)の歌、「四つ葉のクローバー」もそんな歌(^^♪
(ヨーロッパの先住民、ケルトの音楽を取り入れて作られた…という経緯もとっても興味深し!)

槇原敬之 【四つ葉のクローバー】 (short ver.) 
~ YouTube ~
http://www.youtube.com/watch?v=ux7FfsbryAg

2013年8月16日金曜日

ココロで感じる“ゴースト・ソング” part 2

残暑お見舞い申し上げます
みなさま、お盆いかがお過ごしでしたか?

以前、私たちをいつも見守っていてくれるご先祖様はじめ、大切なゴーストさんたちからのメッセージソングのことを書きました♪          
→ ❦「ココロで感じる“ゴースト・ソング”!?」

あれから、やはりゴーストさんたちは歌やテレビ、新聞や本など・・・色々なものを通して私たちにメッセージを送ってくれている! とますます思う今日この頃です(^^♪

その中でも、特に音楽という聴覚歌詞という視覚を使って私たちのココロに直球で届けてくれるもののような気がします(*^_^*)♫

今回は前にCMにも使われていた小田和正さんの「たしかなこと」を(^_^)/~~ 

この歌を聴くたび、天国って空の上の遠いところではなく、実は私たちの世界と重なっているのでは…
もっととても近いところにあるのでは…と思うのです。

☆たしかなこと 
(小田さんご本人のがないため平原綾香さんバージョンで) 
~ YouTube ~
https://www.youtube.com/watch?v=4zPXcIqqF5M

たしかなこと    作詞・作曲: 小田和正 
雨上がりの空を見ていた   通り過ぎてゆく人の中で
哀しみは絶えないから   小さな幸せに   気づかないんだろ

時を越えて君を愛せるか  ほんとうに君を守れるか
空を見て考えてた  君のために  今何ができるか
  
忘れないで  どんな時も  きっとそばにいるから
そのために僕らは  この場所で
同じ風に吹かれて 同じ時を生きてるんだ
  
自分のこと大切にして  誰かのこと  そっと想うみたいに
切ないとき  ひとりでいないで  遠く  遠く離れていかないで
  
疑うより信じていたい  たとえ心の傷は消えなくても 
なくしたもの探しにいこう  いつか  いつの日か見つかるはず
  
いちばん大切なことは  特別なことではなく
ありふれた日々の中で  君を
今の気持ちのまゝで  見つめていること
  
君にまだ  言葉にして  伝えてないことがあるんだ 
それは  ずっと出会った日から  君を愛しているということ
  
君は空を見てるか  風の音を聞いてるか 
もう二度とこゝへは戻れない 
でもそれを哀しいと  決して思わないで
  
いちばん大切なことは  特別なことではなく
ありふれた日々の中で  君を
今の気持ちのまゝで  見つめていること
  
忘れないで  どんな時も  きっとそばにいるから 
そのために僕らは  この場所で
同じ風に吹かれて  同じ時を生きてるんだ
  
どんな時も  きっとそばにいるから


「たしかなこと」は小田和正さんのアルバム、「自己ベスト‐2」に入っています。
人生の応援歌が満載♪♪♪

2013年8月4日日曜日

しなやか

「すべての女性はもっと美しく、もっとすてきになることができます…」

画家・絵本作家・詩人の葉 祥明(よう しょうめい)さんの本、『しあわせことばのレシピ』

人間として、女性として、幸せになるためのことばを葉 祥明さんがセレクト。
“おいしいことばのレシピ集”にしてくれました♪
(あたたかい、うるわしい、おおらか、さわやか、たおやかなど・・・)

       しなやか

       かたいものは
       強い力が加わると
       ぽっきりと折れたりします。

       しかし、しなやかなものは
       強い力に抵抗することなく、
       その力に合わせて
       揺れ動くことで
       それ自身を保ちます。

       あなたはどうですか?
       あくまで“自分”にこだわり
       つっぱっていませんか?

       自分を保ちながら
       相手や状況に合わせて
       柔軟に対応する
       しなやかさを身につけましょう。

*   *   *   *   *  

人間は誰でも「強くありたい」と願います。
でも「強い」より「しなやか」である方が、生きていく上ではもっと強いことなのかもしれません。

約2300年前の中国の思想家、老子
「水のように生きるべし」
「柔(じゅう)よく剛(ごう)を制す」
(→水ほど柔らかくて弱いものはないが、かたくて強いものを動かしていく) と言っています。
徳のある人の生き方はまるでのようである。 
は万物を育て養う。そして、やわらかく、しなやかだ。
     
いつも自然に寄り添い、争うこともなければ、いばることもない。
     
はいつも低いところへ流れていく。   
徳のある人も人々の下に甘んずる。
     
は絶えず万物に施し、その見返りを求めない。   
は万物をありのままに映し、うそ、偽りがない。
人間ものように生きることが出来て初めて“道”に近付くことができる。
(NHK Eテレ「100分 de 名著 老子」 2013.5.15)

老子は「大自然のリズムと呼吸を合わせて生きる」ことがいかに大切かを説きました。
これがよく聞く“道(タオ╱Tao)”という思想なのだそう。

「我々は“道”を通して宇宙につながっている。一人ひとりがかけがえのない。焦らず、ありのままでいい。いろんな生き方があっていい」 のだそうです(^_^)v

人間の本質とは、何千年と経ってもまったく変わらないものなのですね。
私も水のようにしなやかに生きていきたい!と思いました (@^^)/~~~


❦葉祥明さんの本『虹をわたろう』美ら月さんのブログにてご紹介♪
心に響く本の内容、ぜひ堪能ください(^o^)丿↓ 
(今回初のちゅらさん × なん × 本プチコラボ企画☆☽)
❦絵本『愛と幸せ』についてはこちら↓

2013年7月21日日曜日

ほんとの空

        「あどけない話」        高村光太郎

     智恵子は東京に空が無いといふ、

     ほんとの空が見たいといふ。

     私は驚いて空を見る。

     桜若葉の間に在るのは、

     切つても切れない

     むかしなじみのきれいな空だ。

     どんよりけむる地平のぼかしは

     うすもも色の朝のしめりだ。

     智恵子は遠くを見ながら言ふ。

     阿多多羅山(あたたらやま)の上に

     毎日出てゐる青い空が

     智恵子のほんとの空だといふ。

     あどけない話である。

 『智恵子抄』(昭和3年5月)より

* * * * * * * 

昔、学校の教科書に載っていた詩✎

その頃はピンと来なくてすっかり忘れていました。
11年前に東京に越してきてベランダから空を見上げた途端、
この詩の冒頭が記憶の奥~のほうから蘇ってきました(゜.゜)

ビル群に切り取られた空。。。
「あー、ほんとの空が見たい!」と私の心が叫んだ瞬間だったのかもしれません。

それからというもの、自宅から空を眺める度にこの詩が頭に浮かびます。
悲しいというよりは、素の自分に戻れるような…人間らしい詩。

もし東京に住まなければ、この詩のことなど一生思い出さなかったことでしょう。
…ってことは、この詩が私のことを待っていてくれたのかも?!
高村光太郎&智恵子夫妻が私に何か伝えたかったのかも!?

「ほんとの空」を見る代わり、高村光太郎さんの詩を心に映せるって、もしかしたらもっと素晴らしいことじゃない!? (*^_^*)
そう気付いたら、なんだか急にハッピーな気持ちに…♪ 
(私って単純…^_^;)

人生って、自分の思い望むものが目の前に現れない時もあります。
でもその代わり、私達は何か別の素晴らしいものを自分でも知らず知らずのうちに手にしているハズ☆

だから、「身の回りに起こることに良い・悪いはない。全ては必要だったこと。計画通り!」
・・・と言われるのですね。

もう一度空を見てみました。


空がこんなことを言っている気がしました。
「空は空という大きなキャンバスにいつも自由に絵を描いているんだ。ビルはその絵の額縁だよ」
なるほど、そうだったのか~!!! 
このことに気付くまで11年。。。

人生は簡単には答えを出してくれません(>_<) 
なぜなら考えなくなるから・・・(by 曽野綾子さん)

東京の空も自分の気持ち次第では「ほんとの空」になるようです(#^.^#)

これから夏本番! みなさま、楽しい夏休みをお過ごしください♪

2013年7月9日火曜日

「テルマエ・ロマエ」♨

1年以上、妹から借りっぱなしになっていたマンガ『テルマエ・ロマエ』を読みました。
これが予想以上に面白くて(^o^)


「テルマエ」とはラテン語で「(公衆)浴場」のこと。
なので、「テルマエ・ロマエ」「ローマの浴場」という意味だそうです。

 主人公は古代ローマ時代の浴場設計技師…つまりお風呂職人のルシウス
(古代ローマでは風呂文化が発達し、公衆浴場はさながら日本の銭湯のようでした)

ある日、ルシウスは排水口に吸いこまれ現代日本の銭湯にタイムスリップ! (原作と映画↓)



そこで見た日本の素晴らしい風呂文化を古代ローマに持ち帰り、大活躍します☆
(富士山の絵をヴェスビオス火山に変えて飾ったり、シャンプーハットを作ってみたり、フルーツ牛乳を流行らせたり・・・(^_^))

こうして時空を超え、お風呂を通じてローマと日本を行き来できるようになったルシウス。
ローマでの浴場作りに行き詰ると、「平たい顔族(かおぞく)と呼ぶ日本人からヒントを得るのです。

各章末に著者ヤマザキマリさんのコラム(「ローマ&風呂、わが愛」)もあり、お風呂とはこんなに深いものだったのか~と、好奇心が大いに刺激される作品です(^^♪

ちなみに、映画も笑えます。
ローマ人役を演じた日本の“濃いメン”たち(阿部寛、市村正親、宍戸開、北村一輝…)が西洋人と混じってもまったく違和感なし!(^◇^)     


作者のヤマザキマリさん自身、小さい頃から妹さんと二人だけで銭湯に通っていたそうです。
お父様を早くに亡くされ、お母様も仕事で忙しかったため、銭湯で世話をしてくれたのは番台のお婆さんでした。
昔は買物するにしても必ずお店の人との会話がありました。
人との交流が少なくなった今、 職業も肩書きも関係なく、無防備な状態(真っ裸)でみんな一緒に入る銭湯は究極の「コミュニケーションの場」
日本がどんなに近代化しても、銭湯だけは今も昔のままの異空間なんです。
とヤマザキさんはいいます。(NHK Eテレ「グレーテルのかまど」2013.5.24)

かつて寂しかった姉妹の心をあたためてくれた銭湯とそこに集まる人々
そして、「今も日本人の中にある“古き良き日本の心”を忘れてほしくない」…そんな思いをヤマザキさんはこのマンガに託しました(*^_^*)

これまで世界中を旅し、暮らしてきた経験のあるヤマザキさんだからこそ、日本の良さを外側から見つめて描けた作品なんだなぁと感じました。
                        
番台、美輪さんの心洗われる「美話」が名物の「美輪乃湯」♨
こんな銭湯行ってみたい(^o^)♡
(NHK Eテレ「美輪乃湯」 2012.8.8)
 番組情報→http://www4.nhk.or.jp/miwanoyu/
☆「マンガ大賞2010」、
「第14回手塚治虫文化賞短編賞」授賞
http://natalie.mu/comic/news/29206 

2013年6月23日日曜日

@ノ” 「でんでんむしのかなしみ」

今年は雨空に咲く紫陽花がとりわけ美しく感じられました
そこで、本日はでんでんむしの童話をご紹介します 。。。。@ノ¨


* * * * * * *
「でんでんむしのかなしみ」  新美南吉
いっぴきの でんでんむしが ありました。
ある ひ その でんでんむしは たいへんな ことに きが つきました。 
「わたしは いままで うっかりして いたけれど、わたしの せなかの からの なかには かなしみが いっぱい つまって いるでは ないか」
この かなしみは どう したら よいでしょう。 
でんでんむしは おともだちの でんでんむしの ところに やって いきました。 
「わたしは もう いきて いられません」 と その でんでんむしは おともだちに いいました。 
「なんですか」 と おともだちの でんでんむしは ききました。 
 「わたしは なんと いう ふしあわせな ものでしょう。わたしの せなかの からの なかには かなしみが いっぱい つまって いるのです」 と はじめの でんでんむしが はなしました。 
すると おともだちの でんでんむしは いいました。
 「あなたばかりでは ありません。わたしの せなかにも かなしみは いっぱいです」 
それじゃ しかたないと おもって、はじめの でんでんむしは、べつの おともだちの ところへ いきました。 
すると その おともだちも いいました。
 「あなたばかりじゃ ありません。わたしの せなかにも かなしみは いっぱいです」 
そこで、はじめの でんでんむしは また べつの おともだちの ところへ いきました。 
こうして、おともだちを じゅんじゅんに たずねて いきましたが、どの ともだちも おなじ ことを いうので ありました。 
とうとう はじめの でんでんむしは きが つきました。 
「かなしみは だれでも もって いるのだ。わたしばかりでは ないのだ。わたしは わたしの かなしみを こらえて いかなきゃ ならない」 
そして、この でんでんむしは もう、なげくのを やめたので あります。

* * * * * * *

新美南吉(1913-43)さんといえば、国語の教科書にも載っていた「手ぶくろを買いに」「ごんぎつね」が有名ですよね。(今年は生誕百周年!)

こちらの「でんでんむしのかなしみ」は美智子皇后さまが子どもの頃、ご家族に読んでもらった童話として話題になりました。
インドで開かれた国際児童図書評議会世界大会(1998年)の講演では、「何度となく、思いがけない時に私の記憶によみがえってきました」 とお話しされています。
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/ibby/koen-h10sk-newdelhi.html

たったこれだけの短いストーリー。。。
とはいえ、一度読めば困難に直面した時の心の持ちようが
大きく変わってくるような作品ではないでしょうか。

大人はもちろんのこと、幼児~大学生まで、これから社会に羽ばたく若者のみなさんにぜひ読んでいただきたいお話です(^_^)/

『でんでんむしのかなしみ』 
(新美南吉/作 井上ゆかり/絵、にっけん教育出版社、2005年)

↑他にも何冊か絵本が出ているのですが、こちらに収載されているもう一つの童話、「きょねんの木」も心あたたまる内容です。

2013年6月10日月曜日

「宇宙につながると夢はかなう」

以前書いた『ザ・シークレット』に引き続き、またまたすごい本を教えていただきました♪
『宇宙につながると夢はかなう』! 
 (浅見 帆帆子、2009年、フォレスト出版)


一言でいうと、私たちのまわりで起こっていることはすべて自分で引き寄せていということ。

目に見えるモノ、見えないモノ・・・モノにはすべて波動があってそれぞれが振動しています。
波動の特徴とは、その振動数と同じものを引き寄せること。
(ラジオを聴く時、その局の周波数に合わせるのと同じ☄)
そのため・・・
あながたワクワクする夢に向かい始めた途端、宇宙は全力で力を貸してくれます。… 
夢を一度強く思ったあとは、それだけに執着しないで手放してください。
忘れてしまうほど安心して手放せたとき、夢は実現します。
     
執着し始めると、人間は知らないあいだに心配を始めます。…
不安や恐れは、知らないうちに思いが強くなるので、実現がますます遠ざかります。
 ~*:..。~o○ ~☆゜~・:, 。~*:..。~o○☆~

そして、この本にはシンクロニシティのことが詳しく書かれています。
シンクロニシティとは、身のまわりに起こる「偶然の一致」。

例えば、自分が知りたいなぁと思ってたことがちょうどテレビや新聞に出たり、気になっていた友人からたまたま連絡があったり…そんな偶然ってないですか?

このようなシンクロニシティも、実は自分の意識(波動)が正確に引き寄せたものだといいます。

だから、シンクロニシティが起こる時はタイミングが良くなっている証拠↗☆ 
「その方向でいいんですよ」という宇宙からのお知らせなんだそう(*^_^*) 

自分の意識が宇宙とつながっている!と感じるようになると、シンクロニシティは大小問わず毎日のように起こり始めます。

特に、どうしようかなぁ…と思っていることがあると、その答えやヒントを宇宙がシンクロニシティを通して知らせてくれます。

大切なのは、恐れずにキャッチした通りにやってみること!
すると、宇宙はもっとはっきりとした形で答えを教えてくれるようになります☽

さらに、シンクロニシティを参考にして何かを決めると、あとになってからも「これにしてよかった♡」と心から思える結果になるそうですよ(*^^)v

イライラしていたり、心が不平や不満などのマイナスでいっぱいの時には、シンクロニシティは起こりません(>_<) (⇒波動の質が下がるため↘ )
なので、シンクロニシティは今の自分の状態をチェックするバロメーターになります(^_-)-☆

昨年(2012.5.21)の金環日食☀
でのシンクロ?! (知人より)
 ~*:..。~o○ ~☆゜~・:, 。~*:..。~o○☆~

このように、私たちが普段何気なく目や耳にしたこと、ふと思いついたこと、たまたま心に残ったこと、シンクロニシティとして起こること、自分の本音自然の流れで起こる変化、動きがなく「待つ」時期、眠っているあいだのさえも、すべてが「偶然」ではなく今の自分にとって必要な宇宙からのメッセージなんだそうです。

何より素晴らしいのは、宇宙とつながるのに特別な方法は要らないということ。
あなたの助けになる宇宙からの情報は、誰にでも平等にやってきます
現象としてきちんと目の前に現れ、慣れてくると絶妙のタイミングでそれを実感するので、今の自分を信頼してください。
もちろん特殊な修行など一切不要! 
私たちがそれに「気付く」かどうかだけ!
さぁ、いつやる? 今でしょ!(^^♪ 

2013年6月1日土曜日

-だけど+!

今日から6月ですね。
早くも梅雨入りしましたが、みなさまお元気でしょうか?

今週は仕事でイギリス(ロンドン)出身、来日3ヶ月の方とお話しする機会がありました。
「イギリスが恋しくない?」 と聞いたところ、こんな答えが(↓)。
「もちろん家族、友達、食べ物・・・イギリスの全てが恋しいさ。
でも、恋しいって思えるって幸せなことだよね
もしも恋しいって全く感じなかったら、それは悲しいこと。
だから大丈夫。今は新しい変化を楽しんでるよ」
恋しく思えるって実は幸せなこと。
今までそういう風に考えたことがなかったので、なんだかジーンと心にしみ入りました(*^_^*)

私たちは日頃、表面的なこと(例えば「恋しい」「悲しい」etc…)に捉われがちで、その裏に隠れている“本当の意味”を見逃しているのかもしれません。
マイナスに思えることも実はプラス

これは大切な何かを失った時にも当てはまりますよね☆

かの有名なシェイクスピアも、この世は「"appearance"(見せかけ) と "reality"真実)」 だと言っていますφ(. .)
つまり、目に見えているこの世界の物事は単なる見せかけで、真実は目に見えないところにあるということ。

一期一会のご縁ですが、大事なことに気付かせてくれる出逢いに感謝です♪

  出逢い
  そして感動
  人間を動かし
  人間を変えてゆくものは
  むずかしい理論や
  理屈じゃないんだなぁ
  感動が
  人間を動かし
  出逢いが
  人間を
  変えてゆくんだなぁ……

     by 相田みつを 
   トイレ用日めくり 「ひとりしずか」より

2013年5月25日土曜日

希望

SOMETIMES IT'S ONLY A LITTLE THINGS 
THAT GIVES US HOPE…
PEANUTS by Charles M. Schulz

ときにはほんのちょっとしたことが
僕らに希望をあたえる・・・
(谷川俊太郎 訳) 




こちらは私のお気に入り (●)´`・)♡

3.11直後、スヌーピーの公式サイトで販売されたチャリティーTシャツ用のイラスト&メッセージです。
(上は携帯用のデコメ素材より)

スヌーピーの漫画『ピーナッツ』は全て谷川俊太郎さんが訳されているんですよ。
時々、哲学的な深~い台詞もあったりして・・・

50の名言を集めた『スヌーピーたちの人生案内』(2007、主婦の友社)という本も出ています(^_^)/

他にも『スヌーピー こんな生き方探してみよう』(2005、朝日文庫)や、『悩んだときに元気が出るスヌーピー 』(2009、祥伝社新書)など…まだ読んでないのですが気になります♪

2013年5月14日火曜日

レミゼ♫

こども世界名作童話
(ポプラ社)
先月、やっと念願の映画「レ・ミゼラブル」を観ました。
(終了間近だったので、ギリギリすべり込みセーフ(^^)v)

「レミゼ」って昔、『ああ無情』 という題名でしたよね。
小学生の頃に本を読んだことがあるのですが、内容はまったく記憶なし・・・(^_^;)

箒を持つコゼットの挿絵
原作はヴィクトル・ユゴーというフランスの作家が約150年前に書いた長編小説。
1862年刊行なので昨年が150周年!)

日本でも1902年(明治35)~1年間、「万朝報(よろずちょうほう)」 という新聞に『噫(ああ)無情』 と題して連載されたそう。
それ以来、大人から子どもまで長い間親しまれています。


今回観た映画は1985年~今も上演されているミュージカル舞台を映画化したもの。
そのため、映画でも台詞のほとんどが歌になっています♪♪♪(舞台と同じ歌♪)

そしてこの映画、歌もストーリーも演技も何もかも、すべてが素晴らしかったです\(^o^)/☆

様々な人生が交錯する中に、この世のあらゆるがぎゅっと詰まっている感じがしました

飢え、貧困、貧富の差、虐待…そんな過酷な環境を生き抜く民衆たち。
彼らの懸命さ勇気を思うと、恵まれた私たちこそ頑張らねば!と希望をもらえる作品です。


映画に出てくる歌は本当に全部良かったのですが、一番印象に残った歌といえばやっぱりこの3曲でしょうか♪♪♪

民衆の歌 The People's Song 
http://www.youtube.com/watch?v=PTLwzuQuRsw
(…圧政に蜂起で立ち向かった学生や民衆たち。パリの街角で今まさに革命が始まる)

夢破れて I Dreamed A Dream - Anne Hathaway
http://www.youtube.com/watch?v=dmHcDWrMH-8
(…娘を養うために体を売ったフォンテーヌ。虚しさと悲しみが溢れ出ます)

オン・マイ・オウン On My Own - Samantha Barks
http://www.youtube.com/watch?NR=1&v=KCPoIsi8m08&feature=endscreen
(…届かぬマリウスへの想い。夜の街を彷徨いながら歌うエポニーヌ)


今年2月にアメリカで行われた第85回アカデミー賞では、
助演女優賞  (アン・ハサウェイ)
メイクアップ賞
録音賞
と見事3部門を受賞✧

今度機会があれば、ぜひ舞台も観てみたいです♡
(よく見かけるこのポスターは上の挿絵「箒を持つコゼット」のお顔だったのですね~)


ところで、「レミゼ」は主人公ジャン・バルジャンがたった1つのパンを盗んだ罪で19年間投獄されるところから始まりますが、その1世紀近く前を生きた王妃マリー・アントワネットは「パンがなければケーキを食べればいいのに」 と言ったとか言わないとか…

世界史が苦手な私。
民衆(底辺)を描いた「レミゼ」と王室(トップ)を描いた「マリー・アントワネット」を比べて、そっちから勉強し直してみるのも面白いかもしれませんね✎

2013年5月1日水曜日

「それでも、生きてゆく」 ♪

EXILE ATSUSHIさんと辻井伸行さんのコラボ曲、「それでも、生きてゆく」 ♪
辻井さんからオファーを受けたATSUSHIさんは、移動中の車の中で曲を聞き、一気に歌詞を書き上げたそうです。
NHKの「SONGS」(2013.3.9)で見てとても感動しました☆☆☆☆☆

YouTube (by avexnetwork)~
         
それでも、生きてゆく         
EXILE ATSUSHI & 辻井伸行
夢がなくても 希望がなくても         
生きがいがなくても いつかみつかる…
          
悲しい事でも つらい事でも         
報われる日がくる そう信じている
          
小さな灯火(ともしび)を 消さない様にと         
肩をすくめながら 歩いてきたんだ
          
心に一筋の 光が見えてきた      
あきらめそうになって 涙が溢れて
          
光が涙を 伝い僕の心に        
優しく反射した そんな春の日
          
穏やかな風が 優しい旋律が       
ほのかな香りが 胸に迫ってくる
          
夢がなくても 希望がなくても       
生きがいがなくても いつかみつかる…
          
悲しい事でも つらい事でも        
報われる日がくる そう信じている
          
心に決めたのは 何があっても       
それでも生きてゆく

前にサザンの桑田佳祐さんが、
「すべての歌は悲しみがベースになってる… 悲しい時、なかなか笑顔になれないから、節をつけて叫んでみるとか… そういうことが音楽の正体なんじゃないかな」
(2013.3.16 朝日新聞 be フロントランナー)
と言っていたのを思い出しました。

今回発売されるCDのカップリング曲は「ふるさと」
(「うさぎ追~いし…」の♪)
この歌も前に「EXILE魂」(TBS 2011.1.22)で見て素晴らしかったです。

ゲストの美輪明宏さんからATSUSHIさんへのリクエスト曲だったのですが、ATSUSHIさんの生歌を聞き、あの美輪さんが涙しておりました(T_T)
(美輪さん、ATSUSHIさんからもらった「ふるさと」のCDを毎晩聴いているとか…(*^_^*)♪)

☆「それでも、生きてゆく」 … 詳しくはこちら↓  
~2013.5.1 シングル発売~
http://exile.jp/news/20130307.html

2013年4月26日金曜日

*How to コメント*

何人かの方から「コメントがアップできない・・・」というお声をいただきました。
これまで何度もチャレンジしてくださった方々… 本当にすみませんm(__)m
そして、ありがとうございます(*^_^*)

google IDをお持ちでない方はこちらをご覧くださいませ(^_^)/
(※google ID・・・gメールやbloggerブログなどgoogleのID)

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⑥ 「公開」を押すとアップされます(^^♪


ブログをオープンして1年。。。やっとコメント機能が分かってきました(?!)ふぅ~(^_^;)
なにぶんパソコンがあまり得意でないもので、また不都合など出てきましたらいつでもお知らせくださいね(^o^)丿♡
これからもどうぞよろしくお願いいたします♪

2013年4月21日日曜日

「世界から猫が消えたなら」

『世界から猫が消えたなら』という本を読みました(^‥^=)~
「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本 2013年本屋大賞」にノミネートされた本です。

最初は単なる猫好きの人が書いたにゃんこ本かと思ったら、、、
実は色々なことを深く考えさせられる小説で、笑いあり涙あり。。。と感動でした。


*  *  *  *  *  *  *

主人公は郵便配達員の“僕”30歳。 一匹の愛猫(キャベツ)との二人暮らし。
ある日、余命を宣告された“僕”の前に面白い悪魔(アロハ)が現れます。      
「はじめまして!」…「アタシ、悪魔っす!」
「アクマ?」     
「そう悪魔っす!」

その悪魔との取引きで、この世から何か一つ消す代わりに“僕”の命を一日延ばすことになり・・・
電話、映画、時計… 無くなってみて初めて感じること。
世界から電話が消えた。でもそれで僕は何を失ったのだろうか。 …
      
電話そして携帯電話の発明により、人はすれ違わなくなり、待ち合わせをする意味を失った。 
でも、つながらないもどかしさ、待っている時間の温かい気持ちが、あの震えが止まらないほどの寒気と一緒に僕の中で力強く残っていた。

“僕”は人生の残りの時間で大事なことに気付いていきます。
僕が生きてきたこの30年間、果たして本当に大切なことをやってきたのか。  
本当に食べたい物を食べ、会いたい人に会い、大切な人に大切な言葉を伝えてきたのか。
    
僕は母さんにかける一本の電話よりも、目の前の着信履歴にかけ直すことで目いっぱいになっていた。 …
      
目の前のことに追われれば追われるほど、本当に大切なことをする時間は失われていく。   
そして恐ろしいことに、その大切な時間が失われていることにまったく気付かないのだ。 
ちょっと時間の流れから離れて立ち止まってみれば、どちらの電話の方が自分の人生にとって重要なのかはすぐ分かることだったのに。
      
そして目の前に迫ってくる無数の本質的ではない物事に追われ続けた結果、人生の最期にこんなはずじゃなかったと嘆くのだ。

そして、悪魔が次にこの世界から消すと告げたもの。
それは「猫」。 “僕”の決断とは… (続く)

 *  *  *  *  *  *  *

本書のツイッターでは、
「何かを得るためには、何かを失わなくてはならない」感動的、人生哲学エンタテインメント!
とうたわれています。
(まさにその通り! でも哲学といっても軽快な文章でさくさく読めてしまいます(*^^)v)
https://twitter.com/seka_neko

☆『世界から猫が消えたなら』 (川村元気、2012、マガジンハウス)

(=^x^=) おまけ
昔飼っていた愛猫のユキ 
(1983.1.1撮影…もう30年も前!)
なわとび大~好き♡
今は天国にいます♪

2013年4月8日月曜日

“まほうのことば”

「純と愛」(NHK連続テレビ小説)がついに先月末で終わってしまいました(; ;)

私たちの心に直球で投げかけてくる台詞の数々は、まさに “まほうのことば”
それは、きっと作者が私たちに一番伝えたいこと☆

私はいつも本やテレビなどで心の琴線にふれた言葉をメモしているのですが、特に「純と愛」の後半は “まほうのことば”が満載でした~φ(. .)メモメモ

そんな「純と愛」語録より…


純(じゅん)
「私たちはもしかして、言うべきじゃなかったことを言ってしまった後悔と言うべきだった言葉を言えなかった後悔を、繰り返しながら生きているのかもしれない。
 だから、いつも自分の気持ちを隠さず、ちゃんと伝えよう」
(2013.1.26 (97)「えいえんのあい」)
 
「言葉は魔法の源で、人を癒したり、救ったりする力があるんだよ~」
(2013.2.13 (112)「まほうのことば」)
  
「世の中には、不完全な男と不完全な女しかいない。私の愛があなたを作り、あなたの愛が私を作る」
(2013.2.18 (116)「えんむすび」)
愛(いとし)
「俺だってめちゃくちゃ腹立ちますよ。神様いるのかって思いますよ。
でもね、人生はそんな説明できることばかりじゃないんですよ!
こんな理不尽なことばっかり起きてるんですよ!
    
一生懸命頑張っている人間が損をして、ずるして楽しているヤツがのうのうと生きてるんですよ!
だから、いじめとか、差別とか、戦争とか、そんなのがいつまで経っても無くならないんですよ!
それでも俺たちは諦めずに生きていくしかないんですよ。 …

愛するためですよ。自分の大切な仕事や自分の大切な人を愛して、愛して、愛して、愛していけば、笑顔を取り戻せるんですよ。
希望を取り戻せるんですよ。奇跡起こせるんですよ。そう思うことに決めました。今、僕は」
(2013.2.23 (121)「えんむすび」)
  
「よく分からないけど、心が言っている気がするの。
あんまり焦らないで、一日一日今日出来ることを積み上げた方がいいって」
(2013.3.4 (128)「あいのために」)

「愛くん、「信じる」って「人が言う」って書くんだよね。
だから、私はどんなに風が吹いても、どんなに雨が降っても、たとえ嵐や洪水になっても、どんなに不幸に襲われても、苦しさに耐えて血反吐を吐き、這いつくばってでも生きていく。
     
どんなに寂しくても、不安でも、どんなに人にバカにされても、自分を見失わず、明日は晴れると信じ、勇気と情熱と希望を持ち続ける。
このホテルと大切な仲間だけは、何があっても守ってみせる。絶対に失ったりしない。

そのためにも、もっともっと賢くなりたい。我慢強くなりたい。
母のように優しくなりたい。父のように純粋になりたい。
兄のように広い心を持ちたい。弟のように自由でいたい。
姉のようにたくましくなりたい。
おじいのように愛する人のために一生を捧げられるような人間になりたい。
強い者には決して屈せず、弱い者にはいつでも味方できる人間になりたい。

もう下を向かない。自分の出来ることを一日一日やり続ける。
自分の家を守る。家族を守る。自分の信じたことを伝える。
この世界から笑顔が無くならないように命を捧げる。

この空や海に比べれば、私たち人間は本当にちっぽけな存在かもしれないけど、でも、私たちは未来を変えることができる。より良い世界を作ることができる。
     
もう神様がいても頼らない。
奇跡を起こすのは神様じゃなく、私たち人間なんだから。
たとえ愛くんが、この世で一番大切な人が一生目覚めなくても、私は死ぬまで『待田 純(まちだ じゅん)』であり続ける、と決めた!」
(2013.3.30 (151―終―)「いきる」)


「純と愛」の作者は、ドラマ「女王の教室」や「家政婦のミタ」で話題を呼んだ脚本家の遊川和彦(ゆかわ かずひこ)さん。
遊川さんが「純と愛」に込めた思いとは…?

ぶつかりあって、愛が生まれる
遊川は今年、NHK朝の連続テレビ小説「純と愛」を執筆している。
この作品で遊川が伝えたいのは、「人を生かすのは、人と人との絆」ということ。
絶望のふちにいる時、一人でも自分の事を本気で思ってくれる人がいれば、人は生きられる。
震災以降、何度も耳にするようになった“絆”を、あえて正面から掘り下げたいと考えている。 
また、この絆というテーマは、遊川の人生のテーマでもある。
徹底的にお互いをさらけ出しぶつかり合う中で生まれる相手を信頼する気持ち。それが遊川の背中を押してきた。
本気で相手の事を考えているからこそ、遊川は誰よりも真剣にぶつかって行く。
~NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」


2013年3月26日火曜日

「ザ・シークレット」

『ザ・シークレット』という本にすごいことが書いてありました。

人生には「偉大なる秘密」があって、過去の有名人(プラトン、ダ・ヴィンチ、シェイクスピア、ニュートン、ベートーヴェン、カーネギー、エジソン、アインシュタイン…)らは、みんなそれを知っていたというのです!!

その「秘密」とは…「引き寄せの法則」 (^o^)丿♪

この「引き寄せの法則」によると、私たちが何か考えたり、心に描いたことはすべて宇宙に放射され、それに関わるものや人が引き寄せられるそうです。
お金、人間関係、健康、この世界のことなど…すべて。

だから、もし自分を変えたいのであれば、自分の思考(波動)を変えればいいだけのこと。
今、考えている自分の未来が必ず形となって表れるそうです。


あなたの直感を信じなさい。宇宙があなたに霊感を与えているのです。宇宙が受け取りの周波数上であなたと交信しているのです。   
直感や本能で感じたときは、それに従いなさい。そうるすと、宇宙があなたの望んだものに向けて、あなたをまるで磁石のように引っ張ってくれるのです。(p.96)

この法則は自然の法則で、引力の法則と同じように誰にでも平等に働くといいいます。
私たちはただ「お願いする」「信じる」「受け取る」だけ(^_^)v (3ステップ!)

特に「信じる」ことは大切で、お願いしたことを既に受け取ったつもりになる(=信じる)と、
「引き寄せの法則」が必要な人々、出来事、状況を動かして入手できるようにしてくれます。
(心にイメージしたり、理想の写真を貼ったり…“視覚化”するとさらによい☆)

『どの様に実現するか』という部分は宇宙の役割です。宇宙はあなたとあなたの夢が最も調和して実現する一番の近道を知っているのです。(マイク・ドゥーリー p.139)  
一旦あなたが宇宙に委ねると、宇宙があなたにもたらしてくれることにびっくりし、感嘆するでしょう。まさに、ここに魔法と奇跡が起こるのです。(ジョー・ビタリー博士 p.139)

ただ、気をつけなければいけないのは、良いことだけでなく悪いことも引き寄せてしまうということ。

例えば、「ダイエットしなければいけない」ということばかり考えると、「ダイエットしなければならない」ことを引き寄せてしまうので、“完璧な体重”(目標とする数字)に意識を集中させると良いそうです。

また、「お金が不足している」ことにこだわるとお金はやって来ません。
「欲しいだけのお金がすでにある」と想像することで、お金を引き寄せられます。

病気や老化についても、世間一般で言われている否定的なメッセージは信じず、「健康と永遠の若さ」に気持ちを向けること。

それから、「世界の問題」に心を注いでも私たちには世界を救えません。
さらに問題を悪化させるだけでなく、自分たちの人生にまで否定的なものを引き寄せてしまいます。

それより、私たちの注意とエネルギーを「信頼、愛、豊かさ、教育、平和など」向けた方が良いそう。
マザー・テレサも生前、「戦争反対の集会には出席しません。平和のための集会を開くのでしたら、私を招待して下さい」と言っていました。


では、そもそも、どうしてこのような「引き寄せの法則」が起こるのでしょうか?

この世の全てのものはエネルギーで、私たちも同じエネルギーだといいます。
私たちは電気を送って欲しいものを自分に向かわせ、自分たちも電気を帯びて欲しいものに向かっているそうです(^^)/~~~

私たちと一体の宇宙。ただ一つのエネルギーの場。全ては一つ!(他人に否定的な思いを抱くと自分に戻ってくる理由はこれ)

そして、この宇宙には無限のアイディアが最初からあって、私たちがこの世に発見や発明として引き出すのを待っているらしいのです。
だから、私たちが望んでいるものはもう既に与えられているということ\(◎o◎)/!


宇宙はあなたの質問に対してずっと答えを出し続けているのです。
しかし、あなたがそれに気付かなければ、その答えを受け取ることができません。

周りのことに気付いて下さい。この瞬間にも、あなたは質問に対する答えを得ているのです。  
答えを得る方法は無限です。それは新聞の大きな見出しだったり、誰かの話を小耳に挟んだり、ラジオから流れてくる音楽の歌詞だったり、通り過ぎるトラックに書かれた会社名だったり、突然のひらめきだったりします。 
とにかく思い出すのを忘れないでください(Remember to remember)。 
気付いて下さい!(p.274-5)
この素晴らしい人生があなたの真の人生です。あなたに発見されるのをずっと待っていたのです。
これまで、あなたは人生は苦しいもので、闘わなければならないものだと思っていたかもしれません。そう思っていたが故にその様な人生になったのです。
今すぐ、「人生はとても楽だ! 人生は素晴らしい! いい物全てがどんどん自分にやってくる!」と宇宙に向かって叫んでください。(p.73)

この「秘密」の本、本当に驚くばかりです(#^.^#)
☆『ザ・シークレット』(ロンダ・バーン著、2007、角川書店)

2013年3月19日火曜日

ロバート・キャパ : ふたつの魂

《ロバート・キャパ、セゴビア戦線》
ゲルダ・タロー撮影(1937年)
先日、伝説の写真家ともいわれるロバート・キャパ展に行ってきました。
戦場カメラマンとして有名なキャパですが、今回は初めてキャパの新事実を知りました。

それは、キャパは1人ではなくて2人だったということ。。。

キャパの本名はアンドレ・フリードマン(1913-1954)。
フランスのパリで、同じユダヤ人の女性写真家ゲルタ・ポホリレ(1910-1937)と運命的な出会いをします。

二人は公私ともにパートナーとして活動を始めますが、なかなか売れません。
そこで、考えたのが「ロバート・キャパ」という架空の写真家を演じること。

設定は “裕福で魅力的なアメリカ人紳士” 。
当時のアメリカは文化の最先端を行く国。写真も高く売れると思ったのです。
(キャパという名は『素晴らしき哉、人生!』で有名な映画監督、フランク・キャプラからとったという説あり。アンドレは映画の世界に憧れていました)

「ロバート・キャパ」という名前にしたところ、仕事が増え始め、二人の写真は以前の三倍もの値段に!
そして、戦場という舞台に「キャパ」を導いたのもゲルダだったといわれています。

そのうちにゲルダも「ゲルダ・タロー」という名で自立。
(当時、パリで親交のあった岡本太郎さんにちなんで)
ところが、ゲルダはスペイン内戦の取材中、26才で帰らぬ人となります。
戦場で命を落とした初めての女性カメラマンでした。

二人が出会ってからたった3年(; ;)
その深い悲しみからアンドレは何週間もひきこもり、写真家さえ辞めようと考えます。
しかし、その後は再び激戦地へと向かい、より果敢にシャッターを切り続けました。
こうして、ゲルダのプロデュースした「キャパ」は世界で最も有名な写真家の一人になったのです。

宝塚の舞台『ロバート・キャパ 魂の記録』を作った原田 諒さんは、ゲルダの死によって「ゲルダの魂がアンドレに吸収され、2人はひとつになった」といいます。

《カフェ・ドゥ・ドームのテラスにいるゲルダ・タローと
ロバート・キャパ、パリ》フレッド・スタイン撮影(1936年)
私は写真の技術的なことはまったく分かりませんが、キャパの作品は戦場写真でありながら、なぜかあたたかく感じる部分があります。
『北風と太陽』に例えるとするならば、“太陽”のよう☀

時おり見せる兵士の笑顔。市民のありのままの姿。

私達の心をあったかくすることで、戦争の悲しみがいっそう伝わってきます。
きっとキャパの中にはいつもゲルダがいて、“ふたつの魂”から生まれる愛が写真に表れ出るのだと思いました(*^_^*)♡

《アメリカ軍兵士と彼の部隊が「養子」にした戦争孤児たち、ロンドン》
ロバート・キャパ撮影 (1943年)
(写真など…NHK Eテレ「日曜美術館 『二人の“キャパ”』」2013.3.3より)

~宝塚バウ・ミュージカル 『ロバート・キャパ 魂の記録』 第2幕9場~
「ゲルダ、いつかきっと俺は失業するよ」
「失業?」
「ああ。この世からすべての戦争が終わること―戦場カメラマンとしての失業だ。そうしたら結婚しよう。二人でパリに小さな写真館を開くんだ。そして、子どもたちの笑顔を沢山撮ろう」
横浜美術館 「ロバート・キャパ ジャーナル 2」  2013.2.22
原田 諒「生きた 愛した 戦った ―宝塚歌劇のロバート・キャパ―」 


2013年3月11日月曜日

メタセコイアの四季

以前にも書きましたが、なぜかとっても“木”に惹かれます♡
特に気になる木は“メタセコイア”
クリスマスツリーのような、てっぺんがとんがった木です△(*^_^*)

このメタセコイア、日本では「アケボノスギ(曙杉)」といわれるスギ科の木だそう。
(やっぱりこの木もスギ花粉を飛ばしているのでしょうか…?!(^_^;))

一方、クリスマスツリーで有名なモミの木はマツ科らしいので、この2つ、似てはいるけれど仲間ではないみたい。

メタセコイアは落葉樹のため、季節によってガラリと姿を変えます。
その変化を見るのもまた楽しい♪

実は、去年の春から時々カメラにおさめてきました(*^^)v
以前のブログでは春の写真だけだったので、今回は四季の移り変わりをどうぞお楽しみください(^o^)丿

    
    2012.4.18                            2012.5.16
    
           2012.10.5                           2012.12.6  
     
          2012.12.16                  2013.2.21

こうやって見てみると、4~5月と12~1月頃の変化が大きいのですね。私も初めて知りました。

そして、これがメタセコイアの実。
木の下にたくさん落ちていたので拾ってきました。
通りがかりの人は私が何を一生懸命拾っているのか不思議(不審?!)に思ったことでしょうが、これがバラの花にも似ていてかわいいのです(#^.^#)


http://www.frankincense.co.jp/shop/home_accessories/index.html
あるお店では、こんな素敵な手作りリースも販売しています。
自然が少ないところに住んでいると、こういう実をひとつ、ちょっと手に取るだけでホッとしたりします。


テレビで時々お見かけする精神科医の名越先生の本に、「怒りを消して心をリセットする」良い方法として「木に抱きつく」と書いてありました(それこそ、不審に思われないように…)。
(名越康文 『自分を支える心の技法―対人関係を変える9つのレッスン』)

やっぱり人間にとって自然は無くてはならないもの、同じ生きものなんだなぁと感じます。
そして、私もどうにかしてこのメタセコイアに抱きつこうと、そっと機会をうかがっています♡