2014年12月4日木曜日

あなたの魂&天命は??

私たちは必ず誰もが何かの“使命”を持ってこの世に生まれてきているといいます。
そして、その“使命”は私たちの「個性」「魂」と呼ばれる部分に刻みつけられています。

「心」は揺れ動くものだけど、「魂」は不動のもの。「魂」とは「心」の奥にある基礎の部分です。
だから、自分の「魂」を知れば、「この世に何を求め、何をするために生まれてきたのか」(天命)が分かる…という画期的な本を書かれているのがかがみ知加子さんです。

子育ての場合も、あちこち揺れ動く子どもの「心」に働きかけるのではなく、その向こうにある「魂」が伝えようとしていることをキャッチすると良いそう(^o^)


☆「うちの子ってどうしてこうなの?」の悩みが消える! 
(かがみ 知加子、現代書林 、2013年9月)

では、どうやって自分の「魂」を知るのでしょう…?
私たちはみな4種類の「魂」を持っています。
そのうち、どの「魂」の性質が強いか、下の簡単な質問で見ていきます。
みなさんはどれに当てはまりますか?


情熱的(ホット)で合理的(ドライ)なら→「(ゆう)
情熱的(ホット)で情緒的(ウェット)なら→「(あい)
冷静(クール)で合理的(ドライ)なら→「(ち)
冷静(クール)で情緒的(ウェット)なら→「(しん)

私は「冷静(クール)で情緒的(ウェット)」な方なので、(しん)」の要素が強いようです。
とはいえ、“冷静と情熱のあいだ”を行ったり来たりの自分もいる…

かがみ先生いわく、「人には色々な顔があるように、どれか1つだけがあるという訳ではなく、4つの魂すべてあって、ただどれかが強い」ということだそうです。
さらに、この4つの魂はバランスを取りながらどんどん成長していくそう↗↗↗↗


次に、それぞれの特徴(世界観)や天命はこちら。。。↓

☆特徴(世界観)&天命☆
」…話を聞かない、行動する、ものごとを前進させるために行動する人生(達成)
<天命>⇒新しくする、立ち上げる、挑戦する、前進させる、開拓する、達成する、戦う、合理化する、耐える、巻き込む

」…思いやりが大切、尽くす、互いに必要とされ幸せを求める人生(相愛)
<天命>⇒教える、育てる、治す、救う、助ける、お世話する、癒す、尽くす、元気づける、導く

」…マイペース、考える、自分なりの美意識を貫き、興味を探求する人生(興味)
<天命>⇒発明する、探求する、観察する、極める、企画する、解決する、美しくする、創る、評価する、無駄をなくす

」…波風を立てない、調和する、自分を律して周囲に平和をもたらす人生(平和)
<天命>⇒管理する、役に立つ、守る、徹底する、場をつくる、調和する、応援する、繋ぐ、保つ、仲よくする


ご覧になって分かるように、天命は「医者」などの名詞ではなく動詞になっています。
ここがポイント! 

例えば「医者になりたい」という夢を持っていても、何かの理由で挫折した場合、その道が閉ざされてしまうことになります。本人にとっては大変な絶望感。

けれど、「救う」という動詞であれば、医者にはなれなくとも、また別の救う職業を考えられます。
つまり、一生取り組めること生きる目的を見つけられるのです。

しかも、これらの天命動詞はどれも世の中に必要なことばかり。
私たちは誰かに必要とされ、自分が役に立ち喜ばれた時に幸福感を抱くようにできているそうです。
そしてこれこそが私たちが生まれた意味、魂が本当に求めているもの。素晴らしいですよね(*^_^*)

上の動詞の中でなぜか心動かされる、心に響く…という言葉があれば、それが天命動詞だそう☆
小学生の子どもでも見つけられるそうですよ。
(それぞれの天命動詞について、もう少し詳しい説明は本に書かれています✎)

かがみ先生は、すべての人がかけがいのない存在オンリーワンであると考え、子どもの頃から「自分の価値を知り、人の価値を認められる人間」になる教育をすすめています。
ひとりの人間として充実した人生を歩むために。そして幸せになるために。。♡

ぜひみなさんもご自身の「魂」と「天命」を探してみてください(^_^)/~

この本、子育てに限らず、自分や人間関係を知るのに新しい扉を開いてくれます。
ちなみに、私がピンと来た動詞は「繋ぐ」かなぁ。
人と人、人と本、人と芸術、現在と過去、あの世とこの世?!…色んなものを繋いでいけたらと思います♪

2014年11月8日土曜日

だいじょうぶ(^^)v

「だいじょうぶ」。。。私の好きな言葉♡
心が折れそうになった時、誰かの「だいじょうぶ」という言葉で勇気万倍(#^.^#)v

沖縄の方言「なんくるない」は、「どうにかなるさ、大丈夫」という意味だそう。
よしもとばななさんの本(『なんくるない』)で知ったのですが、この言葉♡&響き☆…ふっと肩の力が抜ける感じがとてもいいですよね(^^♪

聞くところによると、この「なんくるない」と同じ意味の言葉が遠い海外にもあるそうで…

アフリカのケニアでは、「ポレポレ(Pole Pole)」
インドネシアでは、「ティダ アパアパ(Tidak Apa Apa)」
ガダルカナル島(ソロモン諸島)では、「ノー ワリワリ」(←英語の"Don't worry."から来ているとか)e.t.c...         
英語では「Don't worry.」とか「It's all right.」 でしょうか??

どこの国の人達も「だいじょうぶ」という言葉を元気の源にしているのですね(^◇^)

ちなみに、小田和正さんの「ダイジョウブ」という歌もいいですよ~(*^^)v
<音楽> http://musicmovie.blog48.fc2.com/blog-entry-4225.html
<歌詞> http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B22007
(NHK連続テレビ小説「どんど晴れ」の主題歌♫ アルバム「自己ベスト2」に収録)

2014年10月5日日曜日

平和への願い ~「花子とアン」より

ごきげんよう(*^_^*)  
「花子とアン」、ついに終わってしまいましたね。
時代背景に関東大震災や第二次世界大戦が描かれていたことで、「平和」について考えさせられたドラマでもありました。

国会で繰り広げられている議論など…難しいことはよく分かりませんが(^_^;)、ドラマの中で蓮さま(仲間由紀恵さん)がラジオを通して訴えた「平和の尊さ」は、心にストレートに響きました☆
そして、誰もが胸に刻んでおかなければならないものだと思いました(^_^)/~


わたくしが今日ここでお話ししたいのは、平和の尊さでございます。 
先の戦争でわたくしは最愛の息子、純平を失いました。わたくしにとって息子は何者にも代えがたい存在でございました。
「お母様は僕がお守りします」 幼い頃に息子はそう言って、母である私をいつも守ってくれました。本当に心の優しい子でした。
子を失うことは心臓をもぎ取られるよりもつらいことなのだと、わたくしは身をもって知りました。 
もしも女ばかりに政治を任されたならば、戦争は決してしないでしょう。可愛い息子を殺しに出す母親が一人だってありましょうか。
もう二度とこのような悲痛な思いをする母親を産み出してはなりません。もう二度と最愛の子を奪わせてはならないのです。
戦争は人類を最大の不幸に導く唯一の現実です。 
最愛の子を亡くされたお母様方、あなた方は一人ではありません。同じ悲しみを抱く母が全国には大勢おります。 
わたくしたちはその悲しみをもって平和な国を作らねばならないと思うのです。わたくしは命が続く限り、平和を訴え続けてまいります。

2014年9月20日土曜日

徹底的に自分を愛する❤

昨日は大事な仕事でヘマをしてしまい、一日中凹み気味・・・
自分に悔しくて、情けなくて、やっぱり向いてないのかなって、どんどん落ち込んでいく~↘↘↘
こぴっと気持ちを引き締めなければならなかったのに、すっかり油断してました(>_<)

でも、私にはこの本がある!
『世界でいちばん自分を愛して』 
(中野 裕弓ひろみ、通称ロミさん著、2011年)


「ラブ・ユアセルフ コンプリートリー (Love yourself completely)」自分自身を大切にして、自分に徹底的に愛を注ぐこと。
自分のホンネを大切にし、心地よいと思うことを自分にしてあげて、落ち込んだり、失敗したときなどは、叱咤激励ではなく、自ら優しくかばってあげることです。
どんなにひどいときでも自分を見捨てない。
自分が、今の等身大の自分を「これでいいのだ!」と認めなければ、誰がその役を引き受けてくれるのでしょう。
自分を褒めて、褒めて褒めまくってください。「いい線いってる~」と。
人は生きているだけで、どこかで誰かの役に立っているとわたしは思います。
笑顔で人に接するだけで、価値があると思います。
そんなにハードルを上げないで、ちょっとしたことでいいのです。
後悔したり、自分を責めたりする「反省」は、いりません。
何か、失敗をしたとしても、自分を責めるのではなく、ただ、起きたことを冷静に分析すればいい。それだけです。

こうして「罪悪感」や「反省・戒め」、「こうでなくてはならない」という自分の物差し、「誰かと比べること」、「使命感」、そして「正しく生きようとする心」を手放し、無条件に自分を愛する

自分が満たされると、注いだ愛は自分のカップから溢れ出し、周囲の人も幸せで満たし始めます。
さらに注いでいると、やがて、世界中に幸せが広がっていく……。

これがロミさんがご自身の経験から体得した、
「他人よりもまず自分に徹底的に愛を注ぐ。それによっておのずと人生が好転する」
という「愛のコーヒーカップ理論」だそうヽ(^o^)丿♫

♡ 自分よりも他人を優先しなくていい
e.x. 疲れてヘトヘトなのに電車の席を譲らなくてもいい。誰か別の人が譲ったかも…

♡ “いい人”を演じなくていい
e.x. 大好きなモンブランケーキはまず先輩の自分が選んでいい。

という例も面白かったです(^^♪


普通のOLから世界銀行の人事カウンセラーへ…
ロミさんのこれまでが書かれた『幸運を引きよせる「もう一人の自分と出会う本』(2008年)もgood!

そういえば、おととい人生の師匠(←勝手に私が思っている…)から頂いた心温まる言葉☆
私たちにとって大切なもの。。。それは「愛と夢と希望」
あれ、私もう復活してる↗↗↗(*^^)v

2014年8月31日日曜日

よい縁を育てる♡

生きていく上で人間関係は欠かせません。
ただ、友達と違い、職場の人間関係ってちょっとビミョーですよね…(^_^;)

たとえ自分の好きな仕事をしていても、一緒に働く人によってずいぶんと環境が変わったりします。
中には、家族よりも長い時間一緒にいる(+_+)…なんていう人も多いのでは?!

どうにも周りを変えられないのであれば、自分の心の持ちようを変えることで少し楽になることも。。。
そんな時に役立つ本が、
『縁切離(えんぎり)-心を解き放つ人間関係の整理術』(保坂 隆, 2012)。


少々ショッキングなタイトルではありますが、完全にあの『断捨離(だんしゃり)』ブームを意識して書かれた本です(^o^)
『断捨離』が“モノ”なら、『縁切離』はその“人”バージョン。
もちろん職場だけでなく、ご近所、ママ友、恋人、友達との付き合い方にもgoodです(^^)v

どんどん増えていく縁の中には、良い縁と悪い縁があります。
だからこそ、悪い縁は断ち切るなり、遠ざけるなりして手をかけず、そのぶん、良い縁を大切に育んでいくのが大事です。
つまり、「悪い縁を切ることは良い縁をつないでいくことに通じる」のです。
「縁を切るのは、縁を粗末にすることではない」と言うことを強く理解し、これからの人付き合いに生かしていきましょう。

そして、本題の「職場での人間関係」について。

職場は仕事をする場所で、友達を作りに来ているのではありません。…
苦手な人や嫌いな人がいて当然です。世の中、すべての人に好かれて仲良くできる人間などいないのですから。
職場の人間関係は、「仕事上の付き合い」と割り切りましょう。

だからと言って、周りに壁を作れと言っているのではありません。
気にしないのが最大の得策です。
困った人が何か言ってきても、冷静さを失わないように心がけましょう。そして、あくまでも明るく大人の対応をすればOKです。
     
仕事を一生懸命やっていると、それを好意的に見てくれる人が必ず現れ、職場での信頼も得られるようになります。
この信頼こそ、職場の人間関係で最も必要なものではないでしょうか。 
つまり、細かいこと(困った人、気が合わない人)をいちいち気にしてエネルギーを消費せず、仕事に邁進することこそ、良い人間関係を築く秘策と考えましょう。

上司や先輩、同僚についての注意点は…

・部下より自分自身を優先する上司もいる

・自分と合わない上司とは、「あまり深く考えず、悪口も言わず、余計なことをしないで、やるべきことだけをやる」といったスタンスを取る

・「あなたのため」という忠告は、相手の先入観・価値観と行動基準を基にして下された判断。
結局それは「自分のため」の場合が多いので鵜呑みにしないこと。

だそうです。
よくドラマに出てくるようなお局様?!のように、人の悪口を言う人というのは、「悪意ではなく、自信のなさからくる強がり」なんだそうですよ(*^^)v

苦手な人を遠ざける手段として、時に「相手の気持ちに配慮した大人の嘘なら許される」 とのことなので、うまく使えたらいいですよね(^_^)/~

どう頑張ってみても限界を感じるようであれば、無理をしないで離れる選択もありだと思います。

最後に、私がこの本で好きな言葉↓(*^_^*)♡♡♡
縁は「心」によって堅く結ばれる。
形にとらわれず「心をこめる」を最優先に。

2014年8月17日日曜日

ひと休み。

つかの間のお盆休み。
ふと、久しぶりにこの本を開けてみました(^o^)

『くまのプーさん 心がふっとラクになる言葉』

中国の古い書物「老子」「荘子」の教え(道教=Tao※)がプーさんたちのイラストとともにゆる~りと書かれている本です♪
何よりイラストだけ眺めていてもかわいい

内容も今の私になんだかぴったり☆
もともと何をやるにしても超スローペースな私…
パワフルな人に憧れてちゃきちゃきやろうとしても所詮ムリなのだから(^_^;)、やっぱり自分のペースでいこう。。。を再確認したお休みでした(#^.^#)

♪のんびりするの、忘れてない?

♪「なんにもしない」をしよう

♪こころがよろこぶことが、いちばん

♪できないことがあって当たり前

♪どんなときも、流れるままに
   
♪変わるべきこと、変わらないこと
外側では、ものといっしょに変化をして 内側では、変わらない自分でいるのがいい。
外の変化に一喜一憂していては きっと自分をすりへらしてしまうよ。
♪人より、まずは自分を大事に
こころに心配ごとをかかえたままで、誰かを助けることはできないよ。
まずは自分のことをちゃんとしないと、なにを言ってもわかってもらえないんだ。
♪「足るを知る」って、とっても大事
この世の中にある悪いことは、ぜんぶ「もっと」の気持ちから生まれている。
満足することをしっかり知れば、いつだって、「いま」に満足できるんだ。
♪天だけが知る、進むべき道
後ろに進む勇気は、前に進むそれより大事。でも、どっちがいいかは天しか知らない。
天の持つ網は広くてざっくりしているけど、けっして取り逃がすことがないんだ。
などなど…
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「道教=Tao」とは…
無為自然に、ありのまま、宇宙のあり方に沿うように、すべてのものを成り立たせている存在である“道”(タオ)にしたがって生きることの教え
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最後のページにあるディズニーのことばもステキ♡

2014年7月27日日曜日

本田語録

先月NHK放送の「プロフェッショナル 仕事の流儀 本田圭佑SP」を見て、本田選手のメンタルの強さにただただ圧倒されました\(◎o◎)/!

今まで、本田選手は天性の才能でサッカーをやっている人だと思っていました。
けれど本当は、
「奇跡を起こすのはあくまでも自分の行動」

「世界に誇れること、それは世界で一番課題が多いこと。その伸び代に(可能性を)感じる」

「自分のコンプレックスを人に言うのが全然恥ずかしくない。
 コンプレックスを克服する自分の成長だけが満足。それがスタート」

「この世に、天才などいない。天と地がひっくり返るほどの差はない。
 頑張れば、どんな人にも夢を叶えるチャンスはある。限界を作るな、一歩先へ」

…というように、自分の欠点を貪欲に見つけ、ただひたすらにそれに向き合って努力する人
数えきれない試練を乗り越えてきた経験から、逆境をポジティブに考え、楽しめる人
頑張れば夢は叶う! という揺るぎない信念を持った人でした。

その生き方は、サッカー選手だけでなく私たちにも十分当てはまる気がします。
「世界一の選手になる」という高い目標を掲げ、「やれることは今日からやる」と努力をしている人はなかなかいないのではないでしょうか…?(自分も反省…(*_*;)

やはり思いの強さはプラスの事象を引き寄せるんだ。。と実感しました☆


他に心に響いた“本田語録”です↓

☆僕の場合、困難と向き合ってる時間が長いのか、それを楽しめないようじゃ人生やっていけない。

だから僕がいつも壁にぶつかったときに自分に言い聞かせてるのは、
「これを体験できるのは 世界でオレしかいない」

この状況下における人間は、この66億人の中で僕だけなんだから、「こんな貴重なことはない」「目いっぱいやりきれ」「目いっぱい生きる」


☆常に最初は弱い自分を倒すところから始まる。
どんな練習をやってても、一生懸命やる練習であれば弱い自分は毎日出る。
だから解決されることはない。

そういう毎日の弱い自分と向き合って初めて、信念がちょっとずつ太くなっていく
それとの格闘をやらないことには、強い信念というのも磨かれてこない


☆今までの試練が試練過ぎて、足首ひねったぐらいじゃ歩いてたら石コロが落ちているような感覚。
蹴飛ばしてしまえばそこでおしまい。


☆追い込まれたら人間生きるために死に物狂いで頑張るもの。
例えば、動物が泳ぎ方なんか知らなくても水の中にぽんと投げたら、たぶんみんな泳げる。

…生きる力っていうのは、そういう潜在能力を秘めている。やったことないことも出来てしまうぐらい。
だから自分ができないと思っていることができる可能性がある


過去は変えられないけど 未来は変えられる!


☆頑張るということは 自分で決められる。頑張るか 頑張らないかは。
だから夢を叶える可能性があるかどうかはあなた次第。
ただ頑張るつもりがないなら夢は叶うわけない。

僕はどんな人にも、どんな位置に今いる人でもチャンスはあると思う。
それを目指すかどうかは、明日からじゃなく今日決める。やれることは今日からやる


プロフェッショナルとは、自分がしている仕事に対して真摯であること。
すなわち、一生懸命であること。真面目であること。
真面目というだけで十分プロフェッショナルだと思う。


NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀 
本田圭佑SP 2014」(①2014.6.2/②2014.6.9)

2014年7月13日日曜日

「おおきな木」

このブログ名の由来でもあるアメリカの絵本、The Giving Tree
その日本語版が『おおきな木』です。(シェル・シルヴァスタイン著)

今年、東方神起のライブ(「TREE」)で「いい絵本♡」だと取り上げられたことから飛ぶように売れ、本屋さんでは売り切れ続出だったとか!?
ヽ(^o^)丿(嬉しい!!)

どんな内容なのか気になりますよね~(o^∇^)o
ということで、前に新聞に載っていたあらすじ&書評をご紹介します✎
(鈴木光司さん↓はあのホラー映画で有名な『リング』『らせん』の原作者)

*  *  *  *  *
与えることの喜び   鈴木光司(作家)
この絵本の原題は、『The Giving Tree』(与える木)である。

大きなリンゴの木と仲良くなった少年は、成長していく過程で、木にいろいろとおねだりする。
お金がないからリンゴの実がほしい、家を建てたいので材料となる枝がほしい、丸木舟で旅をしたいので太い幹がほしい。

そのたびに少年の要求を聞き入れ、すべてを差し出してしまったリンゴの木は、最後にはただの切り株になってしまう。
そして、老人になり、木のところに戻ってきたかつての少年に、もはや何も差し出すもののない木は、切り株にお座りなさいと、なおも我が身を提供しようとする。
  
人生に疲れた彼は、膝の高さほどの切り株に腰をおろして、少し安堵する。
しかし、木はそれで満足なのであった。
  
ひたすら与えることに喜びを得るというのは、愛のレベルとして、最高度のものだ。
まったく見返りを期待しないで、人に尽くせるかどうか、自分の心に問うてみれば、その難しさがわかる。親の、子に対する愛だけ、かな。
~朝日新聞 夕刊 「絵本の記憶」(2008.9.12)~

*  *  *  *  *

ほんだ きんいちろう訳
(1976年 絶版)
村上 春樹訳 
(2010年)
個人的には、ほんださん訳の方が自分にしっくりくる感じがするのですが、今は絶版のため、お近くに図書館がある方は借りてみてください♪
村上さん訳ともぜひ読み比べて、自分の『おおきな木』を探してくださいね(^_^)/~

ちなみに、東方神起のアルバム「TREE」には…
四季の変化そして時間の移ろい、カタチや色は変わっても、時に寄り添い、時に支えてくれる大切な存在である「木」。
“東方神起”が太く立派な木に成長して、恵みを与えられるような存在になっていきたい。
というメッセージが込められているそうです(*^_^*)♡

2014年6月7日土曜日

アナ雪❤真実の愛

今話題の映画、「アナと雪の女王」を観ました❆❆❆❆❆❆
テーマは“真実の愛”❤❤❤

これってミュージカルだったのですね!
まったく知らずに見たので予想以上の感動…(; ;)

やはり今大ヒットしている松たか子さん(姉エルサ役)の劇中歌、「Let It Go~ありのままで~」が映像とともに力強く胸にせまりました♪

神田沙也加さん(妹アナ役)の歌声も素晴らしかった~☆
たくさんの愛と勇気をもらえる映画です(^^)v



 「Let It Go~ありのままで~」 
作詞:Kristen Anderson-Lopez / Robert Lopez / 日本語詞:高橋知伽江
作曲:Kristen Anderson-Lopez / Robert Lopez

降り始めた雪は 足跡消して
真っ白な世界に ひとりのわたし
風が心にささやくの
このままじゃ ダメなんだと 
とまどい 傷つき    
誰にも 打ち明けずに 悩んでた 
それももう やめよう 
ありのままの 姿見せるのよ    
ありのままの 自分になるの  
何も怖くない 風よ吹け
少しも寒くないわ 
悩んでたことが うそみたい
だってもう自由よ なんでもできる
どこまでやれるか
自分を試したいの
そうよ変わるのよ わたし 
ありのままで 空へ風に乗って
ありのままで 飛び出してみるの
二度と 涙は流さないわ  
冷たく大地を包み込み
高く舞い上がる 想い描いて
花咲く氷の結晶のように
輝いていたい もう決めたの  
これでいいの 自分を好きになって
これでいいの 自分信じて
光あびながら 歩きだそう
少しも寒くないわ 

2014年5月24日土曜日

最上なもの ~「花子とアン」より

NHK連続テレビ小説の「花子とアン」
毎日録画して楽しく観ています(#^.^#)

内容は『赤毛のアン』を翻訳した村岡花子さん(1893-1968)の生涯と『赤毛のアン』の物語が絶妙にミックスされたもの(^◇^)

村岡花子さんの人生だけでも十分興味深いのですが、ところどころに『赤毛のアン』のエッセンスが散りばめられていて、アンの物語を知っているとさらに面白い!

絢香さんの主題歌や美輪明宏さんのナレーションも心地よく、内容にぴったりです

先週ははな(花子)が女学校を卒業するシーン。
卒業式での校長先生(ミス・ブラックバーン)の言葉が感動的で、すっかり卒業生気分に…(;_;)
はなちゃんの通訳も素晴らしかったです☆

My girls.  Grow old along with me.  The best is yet to be.  *  
If some decades later you look back on your time with us here and you feel that these were the happiest days of your life, then I must say your education will have been a failure.
   
Life must improve as it takes its course.
   
Your youth you spend in preparation because the best things are never in the past, but in the future.
   
I hope that you pursue life, and hold onto your hope and your dream until the very end of the journey.

私の愛する生徒たちよ、我とともに老いよ。最上なものはなお後(あと)に来たる。 *    
今から何十年後かに、あなた方がこの学校生活を思い出して「あの時代が一番幸せだった、楽しかった」と心の底から感じるのなら、私はこの学校の教育が失敗だったと言わなければなりません。
   
人生は進歩です。
若い時代は準備のときであり、最上なものは過去にあるのではなく将来にあります。
   
旅路の最後まで希望と理想を持ち続け、進んで行くものでありますように。

~2014.5.17 花子とアン(42) 「さらば修和女学校」~

一番最初の言葉(太字)はイギリスの詩人ロバート・ブラウニング(1882-1889)の詩の一節だそう。

2014年5月8日木曜日

「Good Days」♪

何かと変化の多い春、色々なことにがんばっているみなさまへ。。。
東方神起「Good Days」を贈ります(*^^)♡

「何かを疑うより ただそれを信じたい」 
「意味のない事は ひとつもない」
「諦めて嘆くより 追いかけて転ぶ方がいい」…

そんな先に“素晴らしい日々”が待っているはず(^_-)-☆

 ~ [試聴▸]♪~
   http://tree.toho-jp.net/detail/music7.html

Good Days     
(作詞:Shinjiroh Inoue 作曲:Shinjiroh Inoue 2014年)

例えば 生きるためなら 果ての無い空想もいるだろう
雨にも風にも負けず 自由な鳥は羽ばたく

何かを疑うより ただそれを信じたいんだ Ah
絆の種を植えて そのフィリア(…友愛)が実るまで Ah

色んな形の夢があって それぞれに未来が待ってるよ
すべての思いが重なり合って 世界は動いてる
描き出す明日がどんなでも ひたすらに幸せを願うよ
意味のない事は ひとつもないと信じてる
今は 胸に抱く Good Days

例えば 君が往くなら 大げさな友情を添えよう
誰にも彼にも負けず 我武者羅(がむしゃら)な理想は羽ばたく

絵空事(えそらごと)に見えても 憧れを覚えてるんだ Ah
諦めて嘆くより 追いかけて転ぶ方がいい Wow

色んな形の夢があって それぞれに未来が待ってるよ
すべての思いが重なり合って 世界は動いてる
描き出す明日がどんなでも ひたすらに幸せを願うよ
意味のない事は ひとつもないと信じてる
今は 胸に抱く Good Days

(Good Goody Goody Yeah Yeah Yeah)

彼方に橋を架けて 渡れる日がきっと来る Ah

色んな形の夢があって それぞれに未来が待ってるよ
すべての思いが重なり合って 世界は動いてる Ah
描き出す明日がどんなでも ひたすらに幸せを願うよ
意味のない事は ひとつもないと信じてる
今は 胸に抱く Good Days
今は それを刻む New Days
いつか 叶えている Good Days

Good Days 明日は Good Days 必ず Good Days やって来るんだ
(Good Goody Good Goody Goody Yeah)
Good Days 明日は Good Days 必ず Good Days やって来るんだ
(Good Good Goody Yeah Goody Goody Oh Yeah)
Good Days 明日は Good Days 必ず Good Days やって来るんだ
(Good Goody Good Goody Goody Yeah)
明日は Ah

きっと見い出せる
In Me, And You
なんと、アルバムのタイトルは「TREE」!

2014年4月17日木曜日

「生きる」

すっかり春ですね~ 
「生きる」は私が大好きな谷川俊太郎さんの詩です。
「かくされた悪を注意深くこばむこと」という部分、とても大切なような気がしています(^^♪

「生きる」    谷川俊太郎 
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと 
生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと 
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
怒れるということ
自由ということ 
生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声(うぶごえ)があがるということ 
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと 
生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ
~『谷川俊太郎詩集』(ハルキ文庫)~  

photo by 谷川俊太郎 『写真』より

2014年3月3日月曜日

追い風

。。。「第2回~向かい風」のつづき。。。

闘う君に追い風が吹くように  

馬場俊英からの手紙  「最終回~追い風

友よ、誰かと比べて落ち込んで、
足りない物を数えていったい何になるだろう?
ほんとうに大切なものって少しでいいんだ。
いらないものに気づきながら、ゆっくりと近づいて行こう。
そうやって大切なものに心が辿り着いたとき、
きっと新しい風が吹いてくる。

友よ、そこから見えますか?
誰かの涙が、君をわかりたいと思っている。
誰かの笑顔が、一瞬で君を許してしまう。
どこにも行かなくていいんだよ。
今日を生きていく理由は君のすぐそばにある。
君の代わりなんて誰にもできないんだ。

心に張った君の帆が、今、静かに揺れている。
君が見つけた、君だけの小さな風を、
君の帆が捕らえようとしているんだ。

友よ、生きてみよう。
精一杯に暮らしてみようよ。
どんな未来や運命が、
これからの君を待ち受けるのかわからないけれど、
君が納得出来るような瞬間が、
君に訪れることを祈っています。

朝の空気を吸い込んで、
心に張った君の帆がゆっくりと膨らんでいく。
誰も知らない君の頑張りが、日差しを受けて輝いているんだ。
(2008.10.22 朝日新聞朝刊)

(画像: http://natalie.mu/music/gallery/show/news_id/15214/image_id/3960)

☆こちらからも読めます(第一章~「無風」/第二章~「向かい風」/最終回~「追い風」) 
  →http://www.babatoshihide.com/newsong/

向かい風

「スタートライン~新しい風」という歌で一躍有名になったシンガーソングライターの馬場俊英さん。
(このブログ初回でも取り上げました♪  http://cocorotree.blogspot.jp/2012/04/blog-post.html

その馬場さんが書いた詩(手紙)ですφ(.. )
6年近く前、新しいシングルがリリースされた時に新聞広告に載ったものですが、今でもその切り抜きは保存版で時々読み返しています。

*  *  *  *  *
闘う君に追い風が吹くように  

馬場俊英からの手紙  「第2回~向かい風

友よ、順風を背に受けて走った時代がかつて君にあった。
君の帆は風を捕らえ、君のヨットは水面を切り拓いて走った。
時代の空気を胸いっぱいに吸い込み、ほんの小さな風さえも逃さずに、君は力を発揮したんだ。

友よ、あれからどれくらい経っただろう?
いつしか風向きは変わった。
進んでも進んでも、進んだ分だけ押し戻されて、そして流されて行く。
マストに帆を張れば張るほど、君はどんどん離れて行ったんだ。
君はもがき、焦り、苦しみ、迷い、悩んで、そして傷ついた。
今思えば、一度、帆を降ろすべきだったのかも知れない。

友よ、動きたくても動けないときがあるよね。
動かそうとしても動かない、それがまた人生なんだ。

逆風。

向かい風の日々。

自分の力だけではどうにもできないことがあり、
どうにもならないことがあるみたいだ。
君の、ついに報われることのなかった汗のことや、
どこにも辿り着かなかった頑張りを思うと、
言いようのない想いが胸に込み上げます。

悔しかったこと。
苦しかったこと。
やりきれない想いを、君はどこに流して来ただろう。

歳を重ね、暮らしはどんどん窮屈になっていく。
終わりもせず、はじまりもせず、毎日は続く。

友よ、そこから何が見えますか?

風の中に立つ君のことを、今日は想っています。
(2008.10.11 朝日新聞朝刊)

(画像: http://yoshikahorita.com/record/%E9%A6%AC%E5%A0%B4%E4%BF%8A%E8%8B%B1.html)

。。。「最終回~追い風」につづく。。。

☆こちらからも読めます(第一章~「無風」/第二章~「向かい風」/最終回~「追い風」)   
  →http://www.babatoshihide.com/newsong/ 

2014年2月11日火曜日

「彩り」♪♪♪

最近、ミスチルにも目覚めました(*^_^*)
桜井さんの歌には共感フレーズが満載♡
今お気に入りの一曲がこの「彩り」という歌♪

どんな人も何かの役割があって生きている。
自分では気付かなくても、それが必ず誰かのためになっていて…
大人だけでなく、学生も、子どもも。
それこそ赤ちゃんの笑顔でさえ人を幸せにするのですよね~(^◇^)

いい時ばかりではないけれど、人生って素晴らしい(カラフル)かも! 
今日も一日がんばろう☀ と思わせてくれる歌です。

~ YouTube ~
https://www.youtube.com/watch?v=Qg8-a4xq_o8


   彩り            
  (作詞/作曲:Kazutoshi Sakurai 2007年)

ただ目の前に並べられた仕事を手際よくこなしてく
コーヒーを相棒にして
いいさ 誰が褒めるでもないけど
小さなプライドをこの胸に 勲章みたいに付けて

僕のした単純作業が この世界を回り回って
まだ出会ったこともない人の笑い声を作ってゆく
そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に 少ないけど  黄色 

今 社会とか世界のどこかで起きる大きな出来事を
取り上げて議論して
少し自分が高尚な人種になれた気がして
夜が明けて また小さな庶民

憧れにはほど遠くって 手を伸ばしても届かなくて
カタログは付箋したまんま ゴミ箱へと捨てるのがオチ
そして些細な生き甲斐は 時に馬鹿馬鹿しく思える
あわてて僕は彩(いろ)を探す
にじんでいても   

ただいま
おかえり

なんてことのない作業が この世界を回り回って
何処の誰かも知らない人の笑い声を作ってゆく
そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に 増やしていく 水色 オレンジ

なんてことのない作業が 回り回り回り回って
今 僕の目の前の人の笑い顔を作ってゆく
そんな確かな生き甲斐が 日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に 頬が染まる 温かなピンク
増やしていく きれいな彩り

☆MR.CHILDRENのベスト「2005-2010 〈macro〉」にはこの「彩り」の他、「しるし」「GIFT」「HANABI」「花の匂い」「fanfare」「擬態」「365日」など…
良い曲がたくさん入ってます♫

2014年1月24日金曜日

ソウルメイト☆

「ソウルメイト」というと、なんだかフシギで現実離れした人間関係・・・?!
と思う人もいるかもしれません。
最近、これ(↓)を読んでソウルメイトをよりぐっと身近に感じている私です(*^_^*)

*  *  *  *  *
私たちの人生には、みずからの魂の本質を実現し、みずからの人生の〈使命〉に目覚め、それを果たしていくうえでどうしても必要な出会いつながりが存在します。

どうしても出会わなくてはならなかった場所自然学校などがあります。

どうしても出会う必要があった作品映画小説音楽などがあります。

みずからの人生の〈使命〉が何であるかを理解するために、どうしても必要だった苦しみ別離などの体験もあります。

人間だけでなく、こうした場所や作品、出来事との出会いも含め、これらすべてがソウルメイトです。

ソウルメイトとは、本来、私たちがみずからの魂の本質を実現し、その使命・役割を果たしていくために必要なすべてのものことなのです。

…したがって、時には〈大嫌いな人〉として現れることもあります。
あるいは、自分を蹴落とすライバルのような存在として現れることもあります。

たとえその時には大きな痛みや苦しみを伴っていたとしても、それがなければ得ることのできなかった大切な何かの気づき学びがあること、みずからの〈人生の使命〉への目覚めを得るうえでそれが不可欠なものであったという必然性の感覚を伴っていることが、その出会いがソウルメイトとの出会いであったことの証となります。

…必要な出会いや出来事はすべておのずと与えられるのです。

(諸富 祥彦 魂のミッション―あなたが生まれてきた意味』、こう書房、2013)

*  *  *  *  *
KAOKAOPANDAさん
「だいじ。」

自分に必要だったすべて。。。
そう考えると、私がこのブログに書いてきたこともぜ~んぶ大切なソウルメイトかもしれません☆
これからの人生、どんなソウルメイトたちと出会えるのか♡楽しみですね(^^♪


2014年1月5日日曜日

「ささやかだけれど、役にたつこと」

あけましておめでとうございます(^_^)/
今年のお正月三が日は暖かかったですね~☀
また真冬の寒さが戻ってきたようです❄
みなさま、体調にはどうぞお気を付けてお過ごしください。

ところで、先月NHKで放送していたドラマ「真夜中のパン屋さん」をちらっと見てあるアメリカの短編小説を思い出しました。

それは、レイモンド・カーヴァー(Raymond Carver, 1939-88)という作家が書いた「ささやかだけれど、役にたつこと」A Small, Good Thing)という作品。

Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選 という本に入っているのですが、以前お笑い芸人の大久保佳代子さん(オアシズ)が素敵な書評を書いていたのでご紹介します。
(大久保さんは昨年「あまちゃん」や年末の紅白にも出ていて大ブレイク中ですね!)


✎      ✎      ✎ 
私は、あまり外国の作品を好みません。
なぜなら、外国人が登場し、馴染みのない外国文化の中、よく分からない外国名詞がでてきたりして、ノレないことが多いからです。…

そんな私が、ノリノリで一気に読めた外国作品がこれ。
村上春樹氏の訳なのですが、余計な飾りがない短めの文がリズムよく、読んでいるそばから、絵が浮かんできます。…

12個の短編と詩が収められているのですが、どれも、些細な日常において、起こりうる出来事を描いています。

中でも好きなのが「ささやかだけれど、役にたつこと」
子供を突然の事故で亡くした両親が、怒りと悲しみに打ちひしがれる中、パン職人が作った焼きたてのシナモンロールを食べるラストシーンはじわっと心に染み入ります。

「こんなときには、ものを食べることです。それはささやかなことですが、助けになります」
不器用でどちらかと言うと醜く描かれたパン職人の一言一言が、優しく温かく。そしてシナモンロールがとても美味しそうで。

言葉は多くないけれど、多くないからこそ、優しさ、哀しさ、やり切れなさ、滑稽さ、色んな感情を「感じる」ことが出来るのだと思います。

気を抜くとすぐ「不感症」気味になってしまう私は、時折、これを読み「感じる」ことを味わい楽しんでいます。
(2007.10.7  朝日新聞 朝刊 「お笑いの本棚」)
✎      ✎      ✎ 

ちなみに、ドラマ「真夜中のパン屋さん」のキャッチコピーは、、、
「あたたかい食卓や家族がなくても、パンはいつでも誰にでもおいしい」 だそう(^^♪
「おにぎり」は日本人にとって「ソウルフード」だと言われますが、今や「パン」もその仲間入りを果たしたように思います。

愛情を込めて作られたパンには、ふわっと人の心を包み込んで癒す不思議な力があるのかもしれませんね♡
なんだか私もシナモンロールが食べたくなってきました~(*^_^*)

友人flowさん特製のシナモンロール♡
 ☆Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選
 (レイモンド・カーヴァー著、村上春樹訳、1997、中公文庫)
 
今年もよろしくお願いいたします(^o^)丿