2013年1月7日月曜日

持ってみる (^^♪

あけましておめでとうございます。
あっという間に2013年ももう7日が過ぎてしまいました(^_^;)  早いですね…

新年といえば、New Year's resolutions…新年の誓い☆
作家の角田光代(かくたみつよ)さんが新年の「抱負」について書いた興味深い記事があったので、ここにご紹介したいと思います。

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もう二十年以上、毎年毎年、元旦には抱負を書いている。大げさなことではなく、ただの紙に筆ペンで書きつけるのである。

二十年以上続けてわかったことがある。抱負は、その年内にはめったに実現しないが、何年かのちに、かなりの確率でその通りになる、ということ。
たんなる希望的観測みたいだけれど、よく考えれば、それは至極当然のことである。
抱負は、神仏にお願いするのではなく、自分自身に発破をかけるもの。
「ばりばり仕事をする」という抱負にすれば、その人の意識はぐっと仕事に傾く。
仕事が増えても苦にならないはずだ。
その年内にさほど変化はないだろうけれど、意識が変われば二年後、三年後、おのずと状況は変わってくる。

二十代のとき、出す本出す本みな売れず、重版がかかるっていったいどんな気持ちなのだろう、私にもその言葉を聞く日がくるだろうか、と思いつつ、元旦に「重版する」と抱負を書いた。
ちょっと無謀な抱負だったかもという不安もあった。
だって、私がどうこうして重版が決まるのではない、多くの人が読んでくれて、重版となる。
自分の決意や意思でどうにもできるものではない。

ところが、かなったのである。
それから七年後、はじめて自分の本が重版した。
私は七年前に書きつけた筆ペンの文字を思い出した。
これも嘘みたいに思う人もいるだろうけれど、今思えば、不思議な現象でもない。
「多くの人に読まれるような小説を書きたい」と願って書くものと、「少なくていいからわかってくれる人だけに読んでほしい」と思って書く小説とは、おのずと変わってくる。どちらも、その願いや思いを反映されたものになる。
もちろん、本の売れ行きには運も関係するけれど、七年間、私は自分の書くものについてずっと思い悩み、試行錯誤を続けていた。
だからはじめての重版が運のみだとは思わず、あの抱負を思い出したのである。 … 

~FANCL 「ESPOIR」 Vol.118, 2013年1月号, 角田光代 連載エッセイ 
“恋する”時間  第十回テーマ「抱負と恋愛」より~
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私は日頃から計画を立てるのが苦手なので、新年の抱負にしても角田さんのように書いてみたことなど一度もないのですが、、、(^_^;)
今年は「少なくていいから…」ではなく「多くの人に…」と願いながら文章を書く!
まずはこのブログから始めてみようかと、今思い立った次第ですφ(.  .)

そして、抱負も大事だけれど、やはり「思い悩み、試行錯誤を続ける」時間も同じくらい大切なのですね。
無駄に時間を送っているように思えて実はその苦労と努力の時間こそ、将来花を咲かせるための貴重な肥料となる✿

ちなみに、「抱負」の「負」は「負ける」という意味でなく、「負う=持つ」という意味だそうです。
だから「抱負」は「抱え持つ」ということ。

まずは何でもいいから心に「持ってみる」のがいいのかもしれませんね(^_-)-☆
本年もよろしくお願いいたします(^_^)/

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